主夫の目

ニュースを見て気になることを、日記代わりに書きためていこうと思います。頭の老化予防になればいいのですが。

『プレミアムフライデー』の積極的評価                               「年1000時間労働制」への大きな一歩として

2016-12-25 22:08:41 | 国内政治
 このニュースを読み上げたNHKの女性アナウンサーが、「私なら家に引きこもっているわ」と言ったように、プレミアムフライデー運動推進に対して否定的な評価が多く出されているように見える。想像力の貧困な物知りたちに、その効果を理解させるのはなかなか難しいようだ。
 いずれにしても、労働時間の規制を緩め、長時間労働を容認しようとする馬鹿な政策を推し進めている安倍政権の中から、それに真向反対する政策が打ち出されたことに大いに拍手を送りたい。
 プレミアムフライデーの発想は、私が以前より提唱してきた「年1000時間労働制」の発想と全く同じであると確信している。それは「働きすぎこそ、不景気の最大の原因である」という考え方だ。詳しい内容は、過去のブログに書いてある通りである。一読願いたい。同じものを、政府の「一億総活躍社会の実現に向けて」の提案募集に応じ提出したので、それが政策立案者の目に留まり、今回の政策に反映されたとしたら、喜ばしいかぎりだ。
 批判的な評価を述べる人だけでなく、提案者さえ「労働時間の短縮が経済を発展させる」という、パラドックスとも思える理屈の効果の全体像をとらえきれていないのは確かである。経済産業大臣が記者会見で「あるシンクタンクの試算によりますと、1日当たり1,200億円ぐらいの経済効果があるのではないかという試算もあります。」と述べているにもかかわらず、月1度だけのプレミアムフライデー実施という、及び腰の提案となっている。それだけの経済効果があるなら毎週やればいいだろうと突っ込まれるに違いない。いやいや、臆病とけなすことはない。提案者は、誠に勇気の要ったことだと思う。あっぱれであると称えよう。
 さて、プレミアムフライデーの効果をより具体的に述べることで、提案者を応援するとともに、日本経済の回復に寄与したいと思う。
 記者会見での大臣の発言「百貨店ですとか旅行業界を中心に具体的な検討が行われていると聞いています。」からも分かるように、その効果の大きさが十分理解できていないのは明らかだ。ショッピングの時間が伸びれば売れ行きが伸びるだろう、旅行も金曜夕刻出発の短期旅行の増加を期待できるというという単純な発想だ。実は、プレミアムフライデーの波及効果は、そこらの物知りには及びもつかないほど大きいのだ。
 次に、思いつくままにプレミアムフライデーの具体的な効果を挙げていこうと思う。小さいと思われるものもできるだけ書きだしてみようと思う。そうすることで、先に述べたNHK女性アナウンサーをもプレミアムフライデーの効果探しの楽しみに引き込んでやりたいと思う。
・大江戸温泉物語の客が増える
・金曜夕刻に疲れをとることができたので、土曜日に子供と一緒にディズニーランドに行くパパが急増
・金曜開催の野球・サッカーの観戦客の増加
・金曜日の料理教室の生徒が急増
・家族そろっての夕食→少年非行の減少
・金曜のファミリーカラオケ
・金曜の英語教室・パソコン教室の生徒増→企業の競争力アップにつながる
・夫婦の金曜デート→出生率の増加&離婚率の減少
・打ちっぱなし・プール利用者の増加(ストレス発散&健康増進)
・病院受診者の増加→病気の早期治療→社会保障費の減額
・旅行客の増加でホテルの設備改善→テレビ・エアコン販売増
 さあ、皆さんも、プレミアムフライデーの波及効果を考えてみてはいかがかな。さすれば、月に一度の実施などケチなことは言わずに、毎日3時退社の社会の実現に大きく近づくに違いない。その経済効果は1,200億円などといったちっぽけなものではない。何兆、何十兆といった桁違いの経済効果を生むであろう。日本政府の赤字も早々解消に向かい、時間的にもゆとりを持った家庭生活は、出生率の増加につながり、人口減も止むに違いない。
 とにかく、皆さん方には、プレミアムフライデー効果について正しい理解を深め、知ったか顔でこの運動推進の足を引っ張ることのないように願う。まさに自らの首を絞めているこの働きすぎ社会から、国民を救い出す大きな一歩なのであるから。
 できますれば、「年間1000時間労働制の提案」の記事もお読みいただけたら幸いです。