Simple Happy Life

毎日毎日。ごはん作って。ごはん食べて。笑って、怒って、泣いて。そしてまた笑って。そんなフツーの日々の記録です。

破顔一笑~『蛮幽鬼』

2009年10月11日 | 好きなもの(映画・芝居)
なんのこっちゃ。と申しますと。堺雅人さんのコトです
そう。"あの"笑顔のコトですよー

今日初めて、堺雅人の笑顔をナマで観てまいりました。
行ったのはこちら。

2009.10.11(日) 昼の部 新橋演舞場
劇団☆新感線 いのうえ歌舞伎シリーズ『蛮幽鬼』。
ゲスト俳優は上川隆也、堺雅人、稲森いずみ、早乙女太一 など
豪華だ~

お話はA・デュマの『巌窟王』(『モンテ・クリスト伯』)を
下敷きにした復讐譚。

遣隋使よろしく、海を渡って大陸の新しい文化・思想を学び、
将来を嘱望された主人公(上川隆也)が、美しい恋人の待つ
祖国への帰国を目前に親友を殺され、その汚名を着せられて
獄門島へ投獄される。地獄の10年を生き抜いた彼がある男の
力を借りて脱獄。国に戻り、知略に満ちた復讐を繰り広げる。
といったもの。

こんな簡単にまとめちゃいけないんだけどねw

堺さんの役ドコロはこの「ある男」。殺人マシーンです。
自分が裏切られたという記憶だけが、唯一の人間的感情。

"あの"笑顔で笑ったまま、人を次々殺していく。怖いよ~
そんでもってさらに怖いのが、謀。ハカリゴト。
"あの"笑顔で笑ったまま、主人公を復讐鬼に仕立て上げていくの。

怖かったです、まぢで。だって笑顔が全く崩れないんだよー
この薄気味悪さも笑顔で演じ切るとは思いませんでした。
いや、笑顔だからか。
でもかっこよかったけど

劇団☆新感線の中でも大好きな いのうえ歌舞伎シリーズ。
4年前の『吉原御免状』はわたしには本当に衝撃的だったのだけれど
(その勢いで隆慶一郎氏の原作を人に勧めまくったw)
以来、どんどん深みを増している気がします。

ひとの中に棲む「鬼」を意識することで、自由になり
人としての魅力を増し、本当に「生きる」ことが始まる。
この4年間、エンターテイメントにのせて伝わってくるメッセージです。

わたしは終盤、もう何を信じたらいいのか分からなくなってしまった
『オセロ』の哀しみを思い起こしていました。
鬼とともに生きていくには、その存在を認めるところから始めないと。

一般発売では手に入れられなかったチケット。
取ってくれた友人に感謝ですlove &堺雅人らぶw


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