昨日の交代の時だった。
鬱っぽいと軽い仕事ばかりになった彼女と交代だった。
「ここの仕事も飽きたなぁ・・。」と彼女。
「色々リハビリでやってみるといいじゃない?」私は言った。
「ダメだよ。出来ないよ・・。動けないし・・。」の返事。
「30分ずつでも慣らしていけば大丈夫よー。」
「ダメだよ。出来ないよ。きっと顰蹙だよね。辛いよ・・。」と言って涙ぐんだ。
「まだ先は長いんだから~。頑張らなくていいから、でも、諦めちゃダメだよ。
ウォーキングでもして、色々試して。」
「ダメだよ。立ってる時もどこか摑まってるってるぐらいだよ。」
「頑張らなくていいから、諦めないで。大丈夫、大丈夫。」
ここでお客さまが来た。
「ありがとう・・」と小さく言って立ち去った。
普通の人が言うのとは、ちょっと違うだろうと言った言葉だった。
わたしも病人だから少しは言ってもいいだろうという考えがあった。
彼女が鬱になったのは、家族の看病からだった。
鬱っぽいから、完全に鬱病の状態になってしまった。
クリニックには行っているのだろうが、酷くなってしまっているように見える。
歩く姿もおぼつかない。脳の機能は落ちている。とっさの認知力も判断力もすべて落ちているように見える。
クリニックの先生・・何をしてくれているんだ?と、つい思ってしまう。
適切な治療をしてくれているのか?薬は適切なのか?
あの状態ではウォーキングどころではないだろうか?
わたしがウォーキングでも・・と、言ったのはこの本からの事だった。
ジョンJレイティ
医学博士 ハーバード大学医学部臨床精神医学准教授
セロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミンが増える。
運動すれば神経化学物質や成長因子が次々に放出されて脳の基礎構造を
物理的に強く出来る。
脳は筋肉と同じで使えば育つし、使わなければ委縮してしまう。
運動が認知能力と心の健康に強い影響力を持つ。
鬱病にも運動が良いと言っている。
沢山のレビューには、鬱や精神疾患に確かな改善が見られたという意見が多い。
だからウォーキングの言葉が出たのだが、悪くなってしまっていると
ウォーキングもままならない・・。
わたしは医者でも何でもないけれども・・
セロトニンが出なければ、(出にくい体質というのもあるようだ)
そうだったら、出すような事をやって自分で作ってしまいたいと普段から思っている。
出すような物、トリプトファンを含む物を食べ、セロトニンを出して、夜メラトニンにして
眠りにつきたいと思っている。
朝日を浴び、食べたり、運動したりすると、これだけしたから大丈夫と
いう思い込みによっても安心感から状態はよくなるような気がする、わたしは。
病気になった時に同時にこちらを意識したのは、病気の不安から鬱になる人が多かったから。
でもあの彼女の状態では・・良くしようという気力もなくなってしまっているよね。
それを見ていてこちらも辛い・・と思ってしまった。
なんとかならないのか・・・。
私にできることなんてないけど、見えないところでかばってあげようと思った。
お昼は菓子パンはやめてほしい。おやつはバナナにしようよ・・。