上咽頭癌&後遺症との戦いぃぃぃぃ!

2013年4月に突如の上咽頭癌ステージ4の告知を受けてからの入院闘病記と退院後の後遺症について、記録をしていきます。

未だに結構な薬漬けの話

2015年05月12日 | 後遺症


「計画を 立ててるうちが ゴールデン」でおなじみボクです。

久しぶりの更新です。
皆様GWは如何でしたか?


ハワイ? フェス? BBQ? キャンプ?


良いですねぇ。。。。リア充ですねぇ。。。。
僕のフェイスブックとインスタグラムのタイムラインは皆様の
リア充タイムラインで熱気ムンムンでしたよ。

その一方で私といえば、一日おきに渋谷で飲んだくれ。
唯一GWらしい事といえば、嫁の実家の館林へ日帰りで帰って、
まるでゲームの三国無双のような大群の鯉のぼりを観た位でした。

来年のGWは一体何をしてるんだろうか?
フェスとか言って「うぇ~い!おっしぇ~い!」とか叫んでるのだろうか?


さて話変わって、給料が激減したというのに相変わらず4つの病院に通院しているワタシは、
相当な医療ビンボーな生活を強いられております。

1)東大病院⇒ 2ヶ月に一回の定期健診+半年に1回の高額な精密検査
2)地元の耳鼻科⇒ 副鼻腔炎と滲出性中耳炎の継続治療
3)心療内科⇒ 自立神経失調症+不眠症+免疫改善の継続治療。  
4)口腔外科⇒ 歯周病と虫歯の継続的なケア。

なんだかんだで、月の医療費は2万近くかかっています。

2万あったら、4~5回は飲みに行けるのにぃ~!
2万あったら、毎月カッコいいスニーカーが買えるのにぃ~!!

と思ってしまいますが、仕方ありません。
そう、治療をしないと、ただでさえ悪い体調が更に悪くなってしまうからね。

ホント癌っていうのは、お金との闘いでもあるんだなと~つくづく実感しますね。
癌になった人は保険料の負担を1割にしてくれねーかな?とマジで思います。

収入減るわ、支出は増えるわのダブルパンチで本当に生きていくのが大変ですよ。
おかげで、好きな事に使うお金がめっきり減りました。


というわけで今日は、今治療中の方や後遺症と闘っている人の為に、
私が今飲んでいる薬とサプリメントを紹介したいと思います。


■十全大補湯
 癌治療後に飲む定番の漢方薬。
 免疫力を上げてくれるそうな。やたら高いんだけど、効果があるのかは正直不明。
 高いんだから、効いているに違いないと自己暗示(プラシーボ効果)しながら飲んでます。


■セラニン
 自立神経失調症の治療&睡眠導入効果もある薬。
 この薬は安定剤としての効果もあるので、退院してから1年の自宅療養中に特に世話になった。
 メンタルケア&不眠症にも効くというオールマイティな薬で、これが無かったら自殺をしてたかも
 しれないと思っちゃうほど飲んでなかったらヤバかった薬。今は睡眠導入として使いつつ
 1日の服用量を減薬中。今年中にはお世話にならなくても良くなるようになるといいなぁ。 


■タリオン
 慢性副鼻腔炎のアレルギー鼻炎薬
 アレグラよりも効き目が強いけど、その分眠気もけっこうくるぅー!


■カルボシステイン
 咽頭癌患者最大の後遺症こと唾液障害の人が必ず困る痰切れの悪さを楽にする為の痰切れを
 良くする薬。これはムコダインって薬のジェネリックなので少し安い。
 錠剤がデカくて飲み込めないので、僕はピルクラッシャーで粉につぶして飲んでます。


■亜鉛のサプリ
 咽頭癌患者の2番目に苦痛に感じるであろう味覚障害を改善する為に、入院中からずっと
 飲み続けているサプリメント。スタミナもつくので一石二鳥かなと思って飲んでいる。
 DHCよりこっちのほうがなんとなく効く気がするので買っている。これのおかげなのかは
 不明だが、味覚は9割程度は回復してきた。


■ブロリコ
 入院してるときに、東大の売店で売っていたので飲み始めたサプリ(高いです!)
 東大の研究者が開発した、ブロッコリーの成分抽出した、免疫力を上げるサプリらしい。
 βグルカンとかよりは効くらしいので、とりあえず5年経つまでは飲むかなと思っている。


■フェリカス菌パウダー
 免疫力の6割は腸内環境が握っているという事で、退院してから飲み始めている。
 ビフィズス菌とか色々あるんだけどフェリカス菌は死菌という珍しい菌で、他の乳酸菌と違って
 菌自体が元々死んでいるので、胃酸で菌が減らずに、腸に到達するらしい。あと1包の中に
 1兆個のフェリカス菌が入ってるので、これを飲み始めてから便通がかなり良くなった。
 ちなみに寝る前に飲むのが一番腸に効くらしいですよ。


とまぁ、こんな感じで退院をしてから1年半も経過しようとしておりますが、
未だに、大量の薬にお世話になっております。


こんだけ飲んでも右の耳は難聴気味だし、耳管が塞がってしまうと声が出にくくなる。
朝起きたら、凄まじい量の痰を吐いて、たまに血痰も吐いてしまう。
不安な事があったりすると、夜中に何回も目が覚めてしまったりもする。


5年経った頃には、色んな後遺症が少しは改善をして服用薬も減ってくれるといいなぁ。
そーすれば、支出も減るしねー!


薬に頼らなくても、死なないように安心できる生活カモン!カモン!


                                   戦いはつづくのだ!

相変らず一進一退な話

2015年04月20日 | 上咽頭癌



「ちょっとだけ 手助けしたら もう担当」でおなじみボクです。

皆様、こんばんわ。
最近すっかりブログを放置気味になってしまいましたね。すみません。
何とか生きていますよー。細々と生きてますよー。


近況から話すと、身体も精神的にもちょっと参っておりました。
なんだか、何もかもが中途半端なモヤモヤ生活が続いたせいなのか?
ちょっとした「コミュニケーション障害」になっているようです。

人と話をするのがシンドイ時があったりします。
なんか急に、ワケも無く悲しみの波が押し寄せて来たりもします。
なんなんでしょうかね?雨ばっかり降ってるからなのかな?

来週やっとGWも来るし、実家に帰ったりして、少し心も体も整理整頓を
しようかなと思っております。
(そうそう親父の足はかなり回復して、もう車に乗れるようになりました!)


んで、最近の身体の調子なのですが、、、

■ポジティブなこと
 ・辛い物がだいぶ食べれるようになった(カレー、キムチなどなど)
 ・唾液が4割は出てる気がするので、水を飲む頻度が減った。
 ・食事のスピードが上がった気がする。
 ・鼻の調子が良くなった(薬が減った)
 ・鼻の調子が良くなったので耳の調子も多少良くなった。



■ネガティブなこと
 ・唾液が少し出るようになったのに、相変らず米が食えない(致命的に食べづらい)
 ・たまに鼻から水の逆流がある(これが何気に相当シンドイ)
 ・午前中は相変らず声が出にくい(おはよう!が言いづらい)
 ・相変らず「ら行」の発音がしづらいので、会話に困る時がある(特に電話)
 ・二日連続で酒を飲むと、9割の確率で血を吐く。
 ・4/1付けで上司が変わった(正直苦手な人が来た)
 ・突然、手の指先が腫れたりする(2~3日で治るので原因が謎)
 ・相変らず体力が無いので、ちょっと無理をすると翌日熱が出てダウンする。



こんな感じですかね。なんか一進一退といった感じで、
最近は足踏み状態のような感じです。

公私共に、色々考えたり悩んだりすることが多いので、ついつい酒に頼ってしまうケースが
増えてきてしまいました(白目)
そして、たまに朝に洗面所で血を吐いて「嗚呼、またか。。。」と反省をする。


まぁ、これでも去年の今頃に比べたら全然人間らしい生活出来るようになったんですけどね。
「贅沢言ってんじゃねーよ!」って言われてしまいそうですけど、
まだまだ出来ない事のほうが圧倒的に多いので、やっぱり切なくなってしまうんですよ。


この闇は、相変わらず結構深いのですよ。
どうしたらいいんでしょうかね?このモヤモヤ病。
同じ咽頭癌の経験者の皆さんはどうやって克服をしたりしてるのでしょうか?

有給休暇を取得して旅行でもしたい気分です。
でも、まだ有給休暇無いんですけどね。
あと、旅行する金も無いんですけどね。


あー、バルセロナとかイビサ島とか行きたい!


同じ癌経験者が亡くなった話

2015年04月03日 | 上咽頭癌


「お医者様 パソコン見ずに オレを診て」でおなじみボクです。


僕と同じ時期に上咽頭癌になって1年後に再発をしてからも、
闘病ブログをずっと書き続けていた、しげちーさんが4/1に亡くなってしまいました。
彼は年齢も近く、僕のブログにもよくコメントをしてくれていたので、
非常に残念で、今週はなんだかずっと悲しくてモヤモヤしてしまいました。

■上咽頭癌と闘ったり逃げてみたり
 http://ameblo.jp/sinrintei/


タイトルには闘ったり、逃げてみたりと書いてありますが、
彼は全然逃げたりはしていませんでした。
再発して、癌が全身転移しているのに、ほぼ毎日身体の具合と生活ぶりを
書き続けていたのだから。
これは僕のような同じ癌経験者からすると、とても勇気とパワーが必要な事なんですよ。
本当に凄まじいエネルギーが必要なのよ。
ここ1ヶ月の壮絶な闘病生活の日記は、必死に癌に抗う彼の姿がリアルに投影されていて、
僕は言葉を失いました。コメントすら出来なかった。

再発しても分子標的薬やサイバーナイフの治療を行い、一日でも長く生きる。生にすがる。
そして、その生き様を記録に黙々と残すという作業。
彼は最期まで、闘い続けたと思います。本当にご冥福をお祈りします。
彼のブログは咽頭癌サバイバーにとってアーカイブとして残りつづける。
有名な医者のブログなんかよりもずっと、僕らにとっては意味のある事で価値のある事なのだ。


一生懸命生きる。


健常者ではない僕ら癌経験者が、日々生きていて一番辛いことは、
仕事にしても、遊びにしても、100%の能力をもう発揮出来ないという事なんです。
一生懸命生きても、昔のように全力で物事にぶつかって行くことがもう出来ないんですよ。
僕はこれが一番の「後遺症」なんだと思うようになりました。


だから、、、
健常者なのに仕事もダラダラやって一日を過ごしてる先輩や、
特に趣味も無く、恋人も作らずモヤモヤ保守的に生きてる後輩とか、
未だに歩きタバコとかしてる、マイルドヤンキーみたいな輩とかを見てると、


なんか、思いっきりブッ飛ばしたくなっちゃいますね。(マスク狩りしたいね)
もっと、密度の濃い一日を過ごせよと。
そう僕は言いたいのですよ。歯がゆいのですよ。嫉妬してしまうのですよ。
使わないなら、その健常な身体を俺にくれよと思っちゃうのですよ。


ちょうど、今年もわが社には数名の新入社員が入ってきました。
彼らも、最初のスタートダッシュというか、3年間が重要なんですよね。
最初の3年間で、自分のスタンスを確立しないと、大体モヤモヤした思考の社会人になって、
周囲の人間も「アイツは、ショボイ人間だから、そこそこのレベルの仕事だけ頼もう」っていう
諦めの視線で見るようになっちゃうと思うんですよね。
そういう負のスパイラルに入った人間には、遣り甲斐のある仕事なんて来るワケないんだから。
だから、彼らには頑張ってほしいものです。


もう僕は100%の力を出せないから、100%の力を出してる健常者には勝てませんが、
ダラダラしてるヤツには負けたくないな~と思います。つーか勝ってやるわ。


それが、今の僕の生きる原動力になりつつあります。
生きるって、そういう事でしょうよ?

 

                                      戦いは続く。

また桜の季節がやってきた話

2015年03月30日 | 上咽頭癌


「なぜ帰る?できないあいつ。なぜ定時?」 でおなじみボクです。


今年も桜の季節がやってきましたねぇ。
桜を見ると、普通の人なら=花見を連想するのでしょうが、
僕は2年前の桜の季節に癌の告知を受けて、「治療しないと余命半年です」と、
言われて絶望したあの瞬間を未だに思い出します。



「嗚呼、こうやって死神というのはやってくるんだな」と思ったものです。

あの告知から、なんとか2年は経ったわけですが、
未だに春になると気持ちが晴れてこないものですね。
桜に罪はありませんが、あのすぐに花びらが散ってしまう儚さは、
今では僕はあまり好きでは無くなってしまいました。

そういえば、先週に2ヶ月ぶりに東大病院に定期健診に行きましたが、
特に問題なしとの事でした。
次回は5月下旬に受診をすることになりましたが、どうやら放射線科の先生が
4/1付けで、異動になるようで、次回から担当が変わることになると言われました。

耳鼻科の主治医からは特に何も言われてないので、変わらないのか。。。





「嗚呼、変わってくれないかなぁ~」





と本気で思ってしまいました(白目)



話変わって、4/1といえば、僕の会社も人事異動の季節ですね。
自分も去年の9月から復帰して、もう普通の人扱いをされつつあるので、
今回の人事でどうなるのか?ちょっとドキドキしております。

そして会社の同期はドンドン出世をして、僕を追い抜いて行くわけです。
僕はあっという間に、振り出しでペーペーなワケです。

僕もまた仕事でそれなりの立場でゼネラリストとして、仕事をしてみたいなと
思う事しばしばですが、残念ながら身体が付いてきてくれません。

魂は前進したくても、実体が付いてくれないというこの惨めな気持ちは、
あと数年したら「あの頃はホントにシンドかったな~」なんて笑い話になる時が来るのかな?
(ねこさんも似たような事をブログで書いてましたね。)→ねこさんのブログはこちら


前に進めば、眺めが変わる?
もう少し進めば、心が変わる?
さらに進めば、人生が変わる?



まぁ悩んで落ち込んでも、明日は無常にもやってくるし、
これからも色んな後遺症が出てきたりもするんだろうけど、
それでも、人生は前にしか進んでいかないから、目の間に来た出来事をその時々で考えて
自分で適切な答えを出して、噛み砕いて対応をしていくしか無いんだよな。


結局は、これからも「人生はレリゴー!」で行くしかあるまい。
今は、酒飲めるようになって、カレーも食えるようになった自分を褒めてあげよう。


というワケで今夜も黒霧島を飲みます。


                                       闘いは続く。


ラーメンの味がやっと解るようになってきた話

2015年03月09日 | 食事

「成果出せ! だったらお前が 知恵を出せ!」でおなじみボクです。


雨の週末が終わり、月曜から寒いわ・雨だわで、今週は最悪のスタートですね。
もうね、先週に1件のデカい仕事の峠を越えたので、テンションだだ下がり中です。

最近、会社の上の人間からの扱いが完全に「健常者」扱いになってきました。
残業も普通に遅くまでやる日も出てきたし。
客と接待をしてスナックまで行って、電車が無くなってタクシーで帰宅するという営業三昧。

「正直、シンドイっす」と言いたいのが本音なのですが、この時期にそんな発言を
ポロっと言ったら、4月の人事異動でどこに飛ばされるか解りませんので、
極力仕事をムーディ勝山みたいに「受け流す~」みたいな感じで、ヤバそうな案件には
首を突っ込むのをしばらく辞めようかと思っております。

とりあえず、7月で退院後2年だ。
2年目の精密検査でクリアになるまでは、まだフルで仕事をしない。
いや、5年経過するまでは、やっぱ心がブレーキをかけてしまうだろう。
やっぱ当分は「適当」に仕事をしようかなと。。。
(「適当」= 程度などが、ほどよいこと。また、そのさま。)


「適当」といえば、最近買った本がコレ。

「適当川柳」高田純次

これ最高であります。
ウンコしながらトイレで読んでるんですが、
ホントに下らなすぎて腹抱えて笑います。

Amazonで100円位で売ってるので、皆さんも買ってみると良いと思います。
http://www.amazon.co.jp/%E9%81%A9%E5%BD%93%E5%B7%9D%E6%9F%B3-%E9%AB%98%E7%94%B0-%E7%B4%94%E6%AC%A1/dp/4478022054


んで、話変わって今日の本題ですが、最近やっとラーメンが食べれるようになってきました。


「えびそば 一幻」

ずっと気になってたお店に昨日行ってきました。
退院後、冷たい液体は飲めるようになったのですが、暖かいスープとかお茶とか飲むと、
右の鼻から逆流することが多くて、暖かい麺類やスープは食べるのが苦手でした。
特にラーメンは味覚がまだ回復しきれてないところもあって、食べてもスープがヘンな味がするわ、
太麺のちぢれ麺なんかだと飲み込みづらくて、正直殆ど食べていませんでした。

ところが先月あたりから、徐々に鼻からの逆流が減ってきた&味覚も少しづつですが、
戻ってきたので、ボチボチ外食でラーメンを食べてみようかなと。

そこで、以前から気になっていたこのお店にリベンジ1回目として行ってきたワケです。
麺も太麺と細麺を選べるお店でスープの種類も選べるお店でした。

僕が選択したのは、「海老そば(塩)・細麺・コッテリ加減ほどほど」
札幌では超有名店らしく、出てきたラーメンからは濃厚な海老の香りが。。。

恐る恐る、口に入れると、、、、美味い。
多分、病気になる前の味覚だったら、もっと繊細な味付けが解って超美味しいのだろうが、
今の僕の味覚でも、「超美味しい」⇒「美味しい」位には感じられるようになったのだろう。
食べるペースは周囲の人に比べると明らかに遅いけど、完食することが出来ました。


退院後1年8ヶ月にして、ラーメン屋再デビューすることが出来ました。
こうして、少しずつだが食べられる物が増えていくというか、バラバラになった
パズルのピースを埋めていくような気分をこれからも味わいながら出来る事が増えていくと
良いなぁと思うのでありました。


早く、お寿司を食べれるようになりたいものである。 

                     
                                       戦いは、まだまだ続く。

君と僕は死への距離が、全然違うんだよという話

2015年02月21日 | 上咽頭癌


「殴ったね、親父にはよく、殴られた」でおなじみの僕です。

僕はよく子供の頃に親父に殴られました。
いま思えば、僕が100%悪い愚行をしたときに殴られたので、
今は良い思い出ですが(笑)


ちょっと脱線しましたが、
今日は、そんな話じゃあありません。

先日、某赤羽で咽頭癌サバイバーのお姉さん2人組と飲んだ時に
出た話をします。


僕は、退院してから約1年間自宅療養をしました。
その1年はまさに地獄でした。

食べれない、声が出ない、めまい、吐き気、発熱、嘔吐、不眠、不安、、、、。


まさに「生き地獄」でした。
治療中も地獄でしたが、僕は退院してからのほうが地獄でしたね。

・近所のスーパーに買い物行くだけで精一杯の日々。
・スーパー行っても、食べれる物があまり売ってない。
・収入が無い。
・出世コースからコースアウト。
・それ以前に社会復帰できるのか?



とまぁ、3日に一度は口から血を吐きながら、心は荒んでいくばかりでした。

そして、自宅療養中に見舞いに来る友人や、メールをくれた友人達は、
僕の荒みっぷりに、こう言うのです。

「頑張れ!」と。


いやいや、頑張れねぇよ。頑張れねぇんだよ。これでも頑張ってるほうなんだよ。
もうね。今思えば反論する余力も今は無かったですね。

あと、このフレーズも良く言われましたね。

「もう完治したんだろ?」と。


いやいやいや、完治してねぇよ。後遺症酷いわ。5年経っても再発する可能性は消えねぇんだよ。


そして極めつけは、このフレーズ。

「誰だって明日死ぬかもしれないじゃん。だから同じだよ」と。



いやいやいやいや、全然違うから。

健常者の貴方=「事故」or「病気」で死ぬかもね。
僕ら癌経験者=「再発癌」or「転移癌」or「事故}or「他の病気」で死ぬかもね。


実際はこうだからね。
健常者の皆様とは、死神との距離は全然違うんだという事をもっと理解して頂きたいです。


【まとめ】
癌経験者が嫌うフレーズは、「頑張れ!」と「誰だって明日死ぬかもしれないじゃん」です。
覚えておいて欲しいでものです。




                                        戦いはづつきます。

親父はやっぱりスーパーヒーローだった話

2015年02月08日 | 上咽頭癌


「真冬はね、唾液がすぐに、渇くのよ」でおなじみボクです。

相変らず、寒いですな。
ヒートテックが手放せない日々ですね。


昨日は、久々に実家に親父の見舞いに行ってきました。
昨年末の話では、2月末までリハビリセンターに入院予定だったのですが、
非常に術後の経過も良好で、親父もリハビリを積極的に行った結果、
なんと、1月半ばで退院をして、今は週一でリハビリセンターに通うという
状態までに回復をしたのでありました。


↑左膝にはこんな感じのチタンのプレートが補強で埋め込まれてて、
もうつけたままで問題ないらしい。(30年はもつらしい)


↑右足の踵には骨を密着固定する為に、ボルトが3本埋め込まれてます。
これは骨が固まったら、もっと細いボルトに埋め込め直すそうです。

今は、まだ両足に固定治具をつけて、松葉杖で歩いていましたが、
来週には右足の固定治具も外して、松葉杖を使わないで歩く訓練を始めるそうな。


もうね、74歳とは思えませんよ。なに?この回復ぶり。

「スーパーサイヤ人かよ!」

と思いたくなります。


そして、見舞いに行ったはずの僕は、また逆に親父に励まされて、
帰ってきたのでした。

この人、昔から言葉で語らずに、行動で語りかけてくるんですよね。
やっぱり、この人より先に死んではいけないなと改めて思いました。


身近にスーパーヒーローっているんだね。



                                   生きねば!!

今度は歯茎が大変だっちゅー話

2015年01月31日 | 後遺症


「唾液はね、なんだかんだで、超大事」


でおなじみのボクです。
もう今年も残すところ、あと11ヶ月になりますね。


今回は口の内のお話でございます。ハイ。
退院してから一年半。

退院当初はまったく唾液が出ませんでしたが、
ここ最近は3~4割位は回復した気がします。
水を飲む頻度や、口湿スプレーを使用する頻度がだんだん減ってきました。

ですが、ここに至るまでに虫歯には3回なりました。
1日三回食後の歯磨き+寝る前にフッ素のジェルを歯に塗っても、、、、虫歯(白目)

もう本当にどうしようもなかったので、去年の3月頃に電動歯ブラシを購入して、
高濃度フッ素入りの歯磨き粉を使うようにしてからは、虫歯にはならなくなったのですが、
ここ数か月、知覚過敏のような歯が沁みる現象が、頻発するようになってしまいました。

んで、会社の近所の歯医者で診てもらったところ、、、
「歯茎が何か所か、大幅に垂れ下がってるね」との診断。


原因は、、、

1)放射線の後遺症による歯茎の血行障害。
2)加齢によるもの。
3)オーバーブラッシング


のジェットストリームアタックでございました。

というワケで、「今度どうしたら?」と質問をしたところ、
「う~ん、もうウチで処置出来る事はあんまりない。ブラッシングの指導くらい」。。。的な
なんかもう凄い頼りない返事だったので、「この歯医者はアカン!」という直観が働いて、
友達の歯科医のKちゃんにメールで相談→四谷にある歯周病専門の先生を紹介してもらいました。

で、この前四谷の歯科に行ってきたのですが、歯のレントゲンを撮って歯茎の撮影をして、
自分の歯の状態を見ながら色々説明してもらいました。

結論から言うと、一番はオーバーブラッシングが原因で、歯ブラシの選定から、
歯磨き粉などを推奨してもらい、衛生士さんにブラッシングのやり方を教えてもらいました。

あと歯茎が下がって、出てきてしまった歯槽骨の部分には、知覚過敏と虫歯防止の為に
コンポジットレジンという歯科用のプラスチックでカバーを付けてもらう治療計画を
立ててもらうことになりました。


虫歯を気にして歯を磨きすぎると、歯茎にダメージが残る。
歯茎にダメージが蓄積すると歯周病になってしまう。
歯も歯茎も両方バランスよくケアするしかないのですね。


咽頭癌の経験者の方は、歯ブラシのブラッシング方法を歯医者さんでちゃんと、
教えてもらったほうが絶対に良いです。これ絶対必要です!!

下がった歯茎は放射線治療をやった僕らは、外科的治療をすることが出来ません。
セルフケアで歯と歯茎のメンテナンスをしていくという選択枝しか方法がありません。

なので、特に電動歯ブラシで適当に歯磨きをしてる人は気を付けたほうが良いです。
研磨剤が少しでも入ってる歯磨き粉は絶対NGだそうですよ。

一番良いのは、歯科推奨の歯ブラシで丁寧に手磨きするほうが良いみたいです。
僕みたいになっちゃうと、ホント大変ですからね。トホホホ。。。。



※ちなみに、僕がいま使っている歯ブラシはKOデンタルのGVK3.07(柔らかめ)です。
 この歯ブラシ、ホントに磨きやすいです。目からウロコでございます。


癌の後遺症は次から次へと出てきますが、「生きてるだけで儲けもの」と、
今回も考えるようにしつつ、前進あるのみです。



                            がんばれ!ワタシ!(OL風)

退院後一年半検査の話

2015年01月17日 | 上咽頭癌

※写真はイメージです(笑)

この一昨日の木曜日に、退院後1年半後のCT検査を受けて来ました。
頭~肺まで、造影剤を打ってバンザイをしてCTスキャンのドーナツを何回もくぐって、
10分位で検査終了。

結果としては、右の肺に若干の炎症っぽい反応が出たものの、咽頭部、頸部リンパなどの
再発も無く、食道、肺などにも転移も無しということで、無事に通過できました。

右肺の炎症は、たぶん誤嚥をして糖分がたまに入ってしまうのだろうとの事でした。
想像するに、一番の原因は「ビール」だろうとの事でした(白目)

主治医曰く、固形物を誤嚥すると、反射的に咳込んで、排出する反応を体がするらしいが、
糖分を含む水分は多少肺に入っても、咳払いをしても肺に入ってしまうことがあるそうだ。

なので、今後の飲酒についてはビールは控えめにして、糖分の少ないホッピーや、糖質0の
発泡酒、あと大好きな焼酎に変えていこうと思いました。


え? 断酒しろって?
絶対に嫌でーーーーーす!!


まぁタバコはもうとっくに辞めましたが、酒だけは絶対に辞めれません。
つーか、食べ物も食べれる物が制限されるわ、味覚も可笑しくて、満足に楽しめないのに
酒までも辞めてしまったら、生きてて楽しめる私の娯楽が無くなってしまいます。


昔みたいに、晩酌はもうしませんし、テキーラガバガバ飲んだりはしません。
でも、僕の場合は最低でも週最低に1~2回位は酒を飲まないと逆にストレスが溜まってしまい、
心にとっては結局飲まない事のほうがよっぽど「毒」になってしまう気がしてなりません。


最近よく思うのが、タバコや酒や食生活は確かに発癌の因子の一つではあるのでしょうが、
なんだかんだ一番の原因はやっぱり「ストレス」だと思っている。


グローバルな有名企業で働いている社長さんや有名人などの元気バリバリな人達って、
健康管理を完璧にこなしたり、タバコも酒も一切やってないなんて人はいないと僕は思っている。
(※僕の経験上、元気バリバリな経営者は酒もたばこも嗜んでいる人のほうが多い)

そんなことより、大事なのは「メンタルコントロール」なんじゃないだろうか?

ストレスは日々色んな原因で自分に降りかかってくるんだけど、それを如何に消化して、
自分の好きなことから受ける刺激の数増やして、ストレスよりも上回る人生を送っていくか?
それが、一番の健康管理であり、健康な人生に必要不可欠なものなんじゃないだろうか。


「一番大事なことは、食事管理や運動なんかじゃない」


自由に主体的に生き、必死で物事を考えたり心からワクワクしたりしながら、
自分にいい刺激を自分に与え続ける人生を歩むこと。

<僕の人生に必要なストレスをぶっ飛ばす為の行為>
1)酒を嗜みながら、友人達と酌み交わす飲酒ということ。
2)あと、会いたいと思った人には自分からドンドン会いに行く。そして交流をすること。
3)そして、好きな音楽をみんなと共有するDJを続けていくということ。

というのが、僕は死にかけた経験から得た貴重な「生き方」である。


ストレスが増えたら、それを上回る良い刺激を!



これをモットーに、これからの人生を歩んで行こうと思う。

 

                                      つづく

今年もよろしくおねげーしますな話

2015年01月12日 | その他・色々


遅ればせながら、今年も皆様宜しくお願いします。


年末年始は、忘年会や、新年会ラッシュで、飲み過ぎたせいもあって、
元旦早々、血痰を吐きましたが、今のところ相変らずなんとか生きています。
おせち料理も、焼きモチ以外は結構食べれました。



そして、1/2は咽頭癌経験者の会(チーム日サロ)の新年会に
参加してきました。

このメンバーのなかでは僕は最年少なのですが、先輩の皆さんの元気っぷりは、
相変らずで、いつもパワーと色々な後遺症経験や、対策などの知識を貰えます。

こういう先輩たちに出会えたこと、そして自分からブログを始めたことによって、
広がっていた世界を、これからも自分の財産として大切にしていきたいと思います。


来週に半年ぶりにCT検査を受ける事になりましたが、去年で後厄からも脱出したし、
この勢いで無事クリアをして、今年も前進していけるといいな~と初詣で神頼みもしてきました!


今年も、前進あるのみじゃ!!!