ニュースを見ていると、様々な事故や事件、病気等で色んな人が日々亡くなっている。
自分も癌を患ってから、今まで気にもしていなかった「死」というものは、案外と身近に
あるものなんだなと考えるようになった。
そして、「死」というものは誰にでも遅かれ早かれ必ず訪れるということ。
これは不死の技術でも生まれない限り誰も逃れられない事なのだ。
僕の両親は二人とも70代で、今も元気に暮らしている。
親父は40代で糖尿病になったが、通院と食事療法を続け、その後は大きな病にはなっていない。
母親もちょっと難聴になってきてはいるが、大きな病気も無く暮らしている。
このまま特に大きな病気がなければ80~90代まで生きてくれることだろう。
一方、自分はどうだろうか?28歳で右目が網膜剥離になり失明しかけたり、
本厄である41歳にして上咽頭癌になってしまい、今度は死にかけた。
70グレイという強烈な放射線を浴び、2クールの猛毒と言える抗がん剤治療をしたので、
これからも身体のどこかが、おかしくなる可能性が無いとも言えない。
癌の再発・転移の可能性だって、まだまだあるかもしれない。
病気になったり、入院をする度にいつも両親に色々世話をしてもらっている。
70歳を越えた両親に未だに心配をかけている自分が本当に情けないと思う。
本当に親不孝者だと思っている。
親というのは、何歳になっても子供の絶対的な味方であり心の拠り所である。
無償の愛を注いでくれる唯一無二の存在なのだ。本当に有難い存在でなのである。
最近思うことは、この無償の愛を未だに注いでくれる両親を悲しませたくないという事だ。
それは「=絶対に親よりも先に死んではいけない」ことだと思う。
僕の葬式に両親を出席させる事だけは、してはいけないなと本当に思う。
それは最大の親不孝なんだと思う。
逆に、両親の最期をちゃんと看取ってあげたいと思う。
これだけ色々と心配をかけてしまったのだから。
だから、、、生きねば。