最近、雑誌FLASH等で抗がん剤について連載をしたり、↑のような本を出して、
話題になっている、近藤誠っていう医者がいる。
慶応病院の放射線科の現役医師らしく、彼曰く、
「抗がん剤はやっても意味ない、効かない、延命もしない」だそうだ。
癌になったら、手術か放射線は効果はある程度あるが、抗がん剤は意味が無いので、
医者に殺される前に放置しなさい。という内容だ。
先週号のFLASHでは、忌野清志郎の咽頭がんについて説明を書いていたが、
「彼は放射線も抗がん剤も途中で拒否をして正解だった」みたいな事を書いてた。
僕は一患者に過ぎないので、何が正しいのかは解らないが、ただ現役の医師が
保険適用になってる三大治療である抗がん剤を全て否定して良いものなのだろうか?
患者が混乱するだけじゃないの?
否定するだけして、放置しろっていうのは医者として無責任すぎると思うんだよね。
せめて否定するなら、他の治療法を勧めてほしいもんだ。
確かに、癌という病気は殆どが痛くないので、放置しても暫くは延命できるだろう。
でも、だからと言って何もせずに放置するというのはどうなんだろう?
この人は自分や、親族などが癌になった時に、「放置して諦めろ」って言うことが
はたして出来るんだろうか?
確かに、抗がん剤だけで病気が完治する人は少ないのかもしれないけど、
病状を悪化させずにうまく共存していける人は沢山いるんじゃないのかなぁ?
抗がん剤の問題は、「効果」も重要だけど、どちらかというと「酷い副作用」のほうが
問題であって、副作用さえ抑えられれば治療としてはやっぱり必要なんじゃないの?
近い将来、、、4~5年後あたりには副作用が少なくて効果の高い分子標的薬が開発されて、
若くして癌で死ぬという悲しい事が無い社会になっていることを切に願いつつ、
今日も僕は粛々と抗がん剤(TS-1)を飲んでいます。
死の恐怖を抱えながら毎日を生きるっていうのは、やっぱシンドイもんねぇ。