昨日は急な仕事のため出漁を断念したが、今日は何とか一日休みが取れたので、エギングロッド一本持って外房方面のイカ釣査に出かけてきた。
BGMは、忘れかけた頃になるとなぜか聴きたくなるジョン・レノン。
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LENNON PLASTIC ONO BAND "SHAVED FISH" (1975)
"You may say I'm a dreamer
But I'm not the only one …"
夢見る釣り師は、今日も希望を胸に海を目指すのである(笑)。
夜明け前の午前4時、本日の本命ャCントと目星をつけた港に到着。
カゴアジ師に混じってエギを投げさせてもらおうと堤防に出てみると・・・あれれ?
カゴアジ師のみなさん今日はお留守の様子。
「???」と思いながらメインの釣り座を独占してキャストを開始すると、その理由はすぐにわかった。
波に揉まれて千切れたと思しき流れ藻が、毎回エギに鰍ゥってくる。
どうやら、かなり「底荒れ」した直後らしい。
空が明るくなってきたところで水色を見てみると、相当な濁りも入っている。
これではアジもイカも無理だろう。
速攻で場所替えを決断。
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移動した先は、岩礁帯に造られた小さな港。
ところどころにいい感じの藻場があるので、その周りを探りながら堤防先端へと進んでいった。
そして、堤防先端の手前まで来たとき・・・
いきなり正面からドッパーン!と波しぶきが降ってきて、頭から濡れねずみ。
びええ~ん!(泣)
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車に戻り、濡れたシャツを着替えて再度の移動。
いくつかの釣り場を見て回り、比較的うねりの影響の少なそうな堤防を見つけて車を停めた。
丁度アジ狙いの先客が帰っていくところで、入れ替わりに先端に入らせてもらった。
エギング初心者の管理人は、正直なところエギの動かし方をまだ良く理解していないが、先日ふとあることに気がついた。
それは、「エギの沈降速度やトゥィッチングを入れたときのダートアクションは、管理人がかつていんちきバサーだった頃に愛用していたヤマセンコー、ないしはフックに糸オモリを巻いてチューンしたスラッゴーに似ている」ということ。
エギだからといって殊更に構えたりせず、少し大きめのスティックベイトだと思って操れば案外うまくいくかもしれない。
そこで、今回はエギにアクションをつけることに集中してみた。
着底後、数度の首振りダートを入れた後エギをフリーフォールさせてみると、ほぼイメージ通りのタイミングで再着底。
やっぱりね♪
なんか、わかっちゃったような気がするぞ(笑)。
この釣り場の水深や岩礁の位置はほぼ把握しているので、藻の生えた岩の上すれすれをエギがダートでかすめる映像を頭の中でイメージしながらロッドアクアションを加えてみる。
ここで一瞬手を止めれば岩の上にコツンと落ちるはずだ、と試してみればその通りになる。
わはは!おもしろい♪
エギング苦手意識、ようやく克服できたかもしれない。
少しずつ移動しながら一時間ほどキャストを繰り返し、あと数投で次の釣り場へ転戦しようと考えていたそのとき。
黒っぽく見える藻場の上でエギに左右のダートアクションを加えたところでいきなりガツンとロッドが曲がり、次の瞬間ドラグが「ジジジ・・・・」と鳴り出した。
げげ、なんか引いてる!
あわててロッドを立ててバットでため、戦闘体制に入る。
リールのドラグはかなり強く締めていたはずなのに、周期的な強い締め込みの都度、ラインが引き出される。
テンションをできるだけ一定に保つよう気をつけながら、なんとか海面まで浮かせた獲物の正体は・・・・・
YES! でかアオリでした!
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使用エギ:フラッシュダンサー3.75号
慎重にタモ入れして無事にランディングしたのは、重量1350グラム(帰宅後計量)のアオリイカ。
人生初、エギングで捕獲したアオリイカ。
出会い頭の事故のようなものとはいえ、理屈抜きでめっちゃ嬉しい。
大事に締めてクーラーボックスに入れ、早く家族にも見せてやりたいと興奮しながら帰宅の途に着いた(笑)。
<本日の祝杯>
記念すべき初エギングアオリのために、祝杯用のお酒も奮発した。
外房の地酒「岩の井」の純米吟醸原酒。
素晴らしく美味しいです♪
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もちろんアオリもね♪
・・・・・・・・・・・
最後になりますが、初心者の私に貴重なアドバイスの数々を下さった先輩諸兄の皆様。
お蔭様でようやく初めての一杯を手にすることが出来ました。
本当に有難うございました。