今日は大潮。
朝マズメと満潮が重なる絶好の潮回り。
先日のシケの濁りもまだ少し残っているはずだ。
これで釣れなきゃウソだろっ♪
というわけで、気合十分、満を持して出撃した。
<本日のBGM>

エリック・クラプトンの"FROM THE CRADLE"(1994)。
なんといったらいいのだろう。単に渋いなどという表現では陳腐に過ぎる。
凄みのある渋さ、とでもいうのだろうか。
クラプトンの真似をしてブルースを唸っているうちに(?)、車は目指すYO漁港(③-(14))へ到着。
時刻は朝4時。
車を停め、まずは釣り場の様子をチェック。
メインの釣り座である左堤防に釣り人の姿は見えない。
「やったぜ、独り占めだ♪」
崖伝いに慎重に堤防に渡り、先端に陣取る。
この堤防には灯りがないので、周囲は真っ暗だ。
ひとりだとちょっと浮「。
背後から吹く北風はさほど強くなく、海は穏やかに凪いでいる。
この分だと暗いうちのみの勝負になるだろう。
今日は、先日試作した「反転カゴ」の実戦テストも兼ねて、久しぶりの夜メジナ狙いだ。
磯竿1号に、電気ウキ1号、1号オモリ付き反転カゴを遊動式でセットし、ハリス1.5号1ヒロに針はグレ6号を結ぶ。餌はオキアミ。
反転カゴにコマセと付け餌を刺した針を入れ、沖の潮目を狙って投入。
カゴがタナに到達したところで、軽く竿先を煽ってコマセと付け餌を一気に放出。
そのまましばらく流してアタリを待つ。
メジナちゃん、おいでおいで♪
30分経過・・・
1時間経過・・・
さっぱりアタリ無し。
メジナもいなければ、アジも、普段は煩わしいフグさえも居ない。
おいおい、どういうこっちゃねん。
そんなに水温低いのか。
それでも2投に一回は付け餌がなくなっているところをみると、一応なにか魚は居るらしい。
そうか、こいつはあれだな!とピンときた管理人。
さっそく針をグレ針2号にサイズダウンし、付け餌を小さめにつけて仕鰍ッを再投入。
すると、これがビンゴ♪
可愛いウミタナゴちゃんが10匹ほど、パタパタッと釣れた。

とりあえず酒の肴は確保し、ボウズは回避したものの、これではいささか不本意である。
せめてセグロイワシでも回ってこないかとサビキ仕鰍ッに替えてみたが、これも空振り。
やがて無情な朝日が顔を出した。

荷物をまとめ、車に戻った管理人。
このまま帰るのは癪に障る。
日が昇ってからでもなにか釣れそうなャCントはないかと思案の末、KU漁港(③-(9))に向かってみることにした。
港内にセグロの群れでも入り込んでいてくれたらラッキーだ。
15分ほど走って釣り場に到着。
車を停め、港内の様子をぶらっとひと通り見て回った。
しかし・・・、期待に反してここも完全にダメダメモード。
暗いうちに小アジが少々釣れただけだという。
やっぱりだめかあ。
肩を落として駐車スペースに戻る管理人。
すると・・・、そこには見覚えのある一台の車が。
あ!外房釣師会のブラックサーフさんだ♪
聞くと、これから稚アユ(コアユ)を狙うのだという。
ええ?まだ時期が早いんじゃないですかあ?
半信半疑でついて行く管理人。稚アユの群れなんて居たっけ?
そして・・・
ブラックサーフさんが述べ竿仕鰍ッで一投目から釣り上げたのは、紛れもない稚アユ!
おおっ!これは管理人も釣らねばっ!
ちゃっかり隣で竿を出させていただいて、約1時間半ほどで数えきれないくらいの稚アユ(コアユ)をゲットした。
(まじ、数えられませんっ!)

稚アユ(コアユ)は、外房の春の使者。
今年は異常気象のせいか、例年に比べてかなり早い回遊である(普通は3月のひな祭りの頃)。
稚アユがやってきたということは、海の中はもう春になっているのかもしれない。
稚アユ以外にも、何の稚魚なのかわからない小さな魚の群れが、海中をびっしり埋め尽くしていた。
穏やかな湾内は、生まれたばかりの魚たちにとって居心地の良い「ゆりかご」になっているのだろう。
なんだかとってもうれしい気分になって帰路についた管理人でありました。
<本日の仕鰍ッ>

稚アユ(コアユ)用の仕鰍ッは、ワカサギ釣り用仕鰍ッを流用。
餌付けしないカラ針を小刻みにシェイクして、反射で食わせるのが基本。
餌付けをしていると、かえって手返しが悪くなってしまう。
ちなみに、艶消し細軸高級仕様の針は、この釣りには不向き。
安価なキラキラした針の方がよい。