金曜日。
外房某港へ出撃中の良竿さんから、アジ爆釣、セグロイワシも大量接岸中との業務連絡メールが届く。
なんと!イワシですか!
先日のリハビリ釣行でカゴアジ熱に再び火が付いてしまった私であるが、実はイワシも大好物。
イワシイワシ♪新鮮なイワシの刺身で、冷えた日本酒をくいっとな♪
さっそく大原の餌屋さんに電話を入れ、コマセの解凍を依頼する。
溜まった残務と必死の格闘を繰り広げ、何とか来週のスケジュールに目途をつけて帰宅。
深夜12時、外房ホットスャbトに向かって出撃した。
途中立ち寄った餌屋さんでも、「イワシが寄っていて邪魔をしますから気を付けてください」とアドバイスを頂く。
了解です。有難うございます。
でも、私にとって、イワシは外道ではないのです。
あんな魚やそんな魚のベイトフィッシュでもありません。
人間様が食すべき美味なる食材、愛すべき本命ターゲットなのであります(笑)。
暗いうちはアジ狙い、夜が明けたらイワシ狙い。
そんなゴールデンリレーを頭の中でイメージしながら、釣り場に向けて車を急がせた。
BGMは、VAN HALEN。
気分は早くもアゲアゲ♪
("1984" VAN HALEN)
ところが、某港に到着してみると、駐車スペースは既に満車。
さらに、少し離れた駐車スペースにも出撃準備中のアジンガーが数名。
これでは後発の私が入る余地などない。
周辺の他の港も見て回ったが、どこも同じような状況で満員御礼。
う~ん、参った。これほど混んでいようとは・・・。
ピンボールの玉のように弾かれながらあちこち彷徨った挙句、最後は消去法で、最もすいていた某港に腰を落ち着けた。
<第一ラウンド>
堤防上には既に先客が二人居たが、幸い、私の定位置の釣り座は空いていた。
早速カゴフカセ仕鰍ッを準備して、釣り開始。
時刻は午前3時。
すると、一投目から20cm級のアジがヒット。
その後も次々とレギュラーサイズが食ってくる。
アジの魚影はかなり濃いようだ。
おそらく、現在の外房一帯(ただし、ある地点を境にして南側)はどこもこんな状態なのだろう。
わざわざ混雑する人気ャCントに入って神経をすり減らす必要は無さそうである。
そして、これだけアジが寄っているなら、泳がせをやらない手はない。
水を張ったバッカンにエアーャ塔vをセットし、小さめのアジを選んで活かしておく。
コマセが効くにつれてアジの活性は更に高まり、二本針にダブルヒットも連発。
しかし、あまりたくさん釣っても捌くのが大変だ(笑)。
良型アジを1ダースほどクーラーボックスにキープしたところで、予定よりも早くカゴアジの部を終了し、朝マズメの時間帯は泳がせ釣りに切り替えて、一発大物を狙うことにした。
風向きも考慮し、堤防先端船道のピンャCントを狙うために、泳がせの仕鰍ッはぶっ込み式を使う。
ロッド・リール一式をチェンジして、元気の良いアジを針に鰍ッ、ャCントにやさしく投入する。
ロッドを固定し、スプールノブをゆるゆるに緩めてカゴフカセタックルを片付けていると・・・
いきなりスプールがジージーと音をたてて回り始めた。
よしっ!きたぞっ!
ロッドを手に取り、臨戦態勢に入る。
すでに魚はかなり沖まで走っている。これはヒラメじゃない。
海藻帯のあるやばい方向に向かっているので、ドラグを思い切り締めて強引に魚を止める。
満月に曲がる5号竿。
うおお!何なんだこいつは!
腰を落とし、ャ塔sングでじりじりと寄せて、間合いを詰める。
ひとり堤防の上で、奇妙なDANCEを踊る私。
そして、あと少しで魚が見えるというところで・・・
突然の反撃。
強烈な突っ込み。
竿を伸されないように更に腰を落とし、応援団の旗手のような姿勢で堪えた瞬間・・・
8号ラインがぶっつりと切れた。
うわあああ・・・・!
しばし放心状態の私。
今の魚はいったい何だったんだろう。
今まで私が泳がせで鰍ッたどんな魚よりも強かった。
メーターオーバーの鮫も比べ物にならない。
強烈なファイトの余韻にぼんやりと浸りながら、その後もしばらくの間竿を出し続けたが、UMAの再襲撃はなかった。
もっとも、また同じような魚を鰍ッても、この仕鰍ッで捕れるかどうかは大いに心許ない。
帰りに釣具屋さんに寄って、フロロ10号を買って帰ろう、いや、12号かな、などと考えながら、堤防を後にした。
その後は、予定通り、セグロイワシ捕獲大作戦。
港内に群れが入っていれば、サビキ釣り。
さらに、昨年のように船溜りに迷い込んだイワシがスロープに乗り上げてピチピチ跳ねていた場合に備えて、手網も用意した(笑)。
まずは、朝マズメに入れなかった某港へ再突入。
しかし、船溜りにイワシの姿はなく、海底には沈んだイワシの白い骸がたくさん見える。
既に群れが抜けてしまった後なのだろうか。
堤防の混雑ぶりは相変わらずで、なんだか剣呑な雰囲気だ。
手網なんかもって無邪気にふらついていたら叱られそうだったので、そそくさと撤収した。
湾内にはホンダワラの森がいい感じに茂っている。
今度来るときはエギングロッドを用意して調査してみよう。
もう一箇所、別の港も覗いてみたが、全く同じような状況。
竿を出していた釣り人に聞いてみると、朝マズメにはたくさん釣れていたが、今はアタリも遠のいているという。
う~む、そうですか。
でも、少し沖にはぐるぐる旋回する鳥の姿も見えるので、近くにいることはいるんでしょうねえ・・・。
イワシを諦め、静かな海辺の駐車場に移動して、しばしの休憩タイム。
道連れに持ってきた、昨日発売の村上春樹の新刊を読んでみる。
いかなる具象も、言葉にした瞬間、抽象になる。
そして人は、抽象の解釈を通じて、それぞれの具象を再構築する。
文学の妙。
新緑の枝が、風に揺られてざわざわと歌うように音を立てるのを聴きながら、内なる心の物語を、遥か宇宙まで突き抜ける青空の下で読む。
これもまた妙(笑)。
やがて、心地よい春の日差しが、幸せな眠気を誘う。
ZZZZ・・・・・
<第二ラウンド>
今日は大潮で日中によく潮が引くので、普段は入ることのできない地磯も射程圏内になる。
いい塩梅に潮位が下がった頃合を見計らって、というか、目が覚めて(笑)、活動を再開した。
日中の釣りということで、普段はやらないラン&ガンスタイルで移動しながら、ャCントを探してみる。
先週来、釣果が上がっているャCントはいくつか頭に入っているが、あえてそのエリアは避けて、情報空白地帯を偵察する。
他のアングラーとバッティングするのが嫌なこともあるが、できれば人様の後追いではなく、自力で魚を釣りたいのだ。
昨年、何とか一匹釣りたいと渇望していた「あの魚」も、釣友の開拓したャCントを避けてあちこち彷徨った挙句、結局一匹も型を見ることなくシーズンを終えた。
釣友に頼めば快く同行させてくれるであろうことは分かっている。
しかし、それは何かが絶対的に違う。
私は大変に面唐ュさい糞ジジイなのである。
「悪い鳥さんは居ねえがあ~?」
「仕鰍ッをぐちゃぐちゃにする悪いイワシは居ねえが~?」
「イワシを食うもっと悪い奴は居ねえが~? 居だら獲って食っちまうどお~!」
某岬を遠望できるカーブに差し鰍ゥったとき、私の目にある光景が映った。
私は急いで来た道を引き返し、駐車スペースに車を停めて、先日新調したばかりの真新しいウェーディング・シューズを履いた。
見渡す限り誰も居ない、静寂と緊張の磯。
そして、ハードボイルド・ワンダーランドの扉が開き・・・・・
この続きは、またいつか、しかるべきときに(笑)。
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