さて、一ヶ月ぶりの夜釣りである。
今シーズン、試してみたいことは山ほどあったが、ほとんど実行できていない。
ていうか、まともに竿を出せた日が何回あっただろうか。
ここ数年、これほど迷走したことはなかった。
正直、情けない。
おそらく、今シーズン最後になるであろう夏夜釣り。
積もる想いを胸の奥にそっと納め、いつも通りに淡々と出撃した。
最近の夏魚人気で混雑が激しくなったエリアは、最初からパス。
ストレスなく竿を出せそうなエリアに入る。
釣法は、この場所の地形から、必然的にブッコミ釣りだ。
前回、ガチガチの岩礁エリアでブッコミ釣りを試したときは、ウツボの猛攻で散々な目にあった。
後から考えてみれば「そりゃそうだろう」という結果だが、実際に自分でやってみて初めて分かることだってたくさんある。
ヒントは自分の足で歩き回って探すもの。
巷に出回る情報を後追いするばかりの釣りなんてつまらない。
攻略本に頼ってゲームをしてみても、本当の達成感などなかろう。
今回は、根に沿った砂地に仕鰍ｯを入れて、回遊する「なにか」を狙ってみる。
その「なにか」が何であるかは神のみぞ知る（笑）。
フグやコッパなどの小魚の餌取りを避けるため、付け餌はイカ短冊とサンマの切り身を用意した。
大型青物対応のガチタックルにブッコミ仕鰍ｯをセットして、釣り開始。
一投目。
竿先に付けた鈴が、いきなりリンリンと鳴る。
おおお、なんか来た♪
しっかりとアワセを入れて、巻き上げにかかる。
しかし・・・・・引きが変だ。
一瞬上昇しかけた私のテンションは、急降下。
これは、あれですな。
長くてにょろにょろしたあいつですな。
やがて、海面に姿を現したのは、案の定ウツボ・・・・・ではなく、ウツボと見まがうばかりにぶっといアナゴ（汗）。
なんじゃこりゃ。
とりあえず反省房に入れて蓋を閉めてみたが、このウツボアナゴ、全く反省する様子はなく、もんどりうって大暴れ。
ボコボコ音のするバッカンがあまりにうるさくて気が散るので、結局すぐに海にお帰りいただいた。
奴はこうして、また一回りでかくなるのだろう・・・。
その後も飽きない程度にコンスタントにアタリが続くが、ヒットするのは、可愛らしいリトル・ドッチーや・・・
巨大なショウジンガニやら、あれやらそれやら。
心ときめくＵＭＡとの出会いは一度もないまま、しらじらと夜が明けていった。
そんなわけで、今回も惨敗。
でも、生命感はあった。生物はたくさん居た。
前回のウツボ地獄よりは面白かった。
状況しだいでは、素敵なＵＭＡの回遊もあるかもしれない。
いつか気が向いたら、ダメ元で再調査してみるかな・・・。
このままではお土産がないので、第二ラウンドは堤防ャCントで小型青物狙い。
付き合いの良いチビブルー達に遊んでもらって、心癒された。
晩酌の肴を確保したところで、撤収。
波待ちのサーファーで賑わう海岸を眺めながらの帰り道、ふと思い立って砂浜に下りてみた。
そして、久々に書いた砂文字。
「つれん！！」と書いたつもり（笑）。
後ろから家族連れが近づいてきたので、恥ずかしくなって慌てて足で消した。
決して怪しい者ではありません。はい。
かくして、今シーズンの夏夜釣りは何の成果もないまま（多分）終了。
リベンジは、来シーズン。
下手糞は下手糞なりのやり方で、フルスロットルでいきますぞ！
そして、来月からは、いよいよ秋の釣り。
泳がせ釣りで、あんな魚やこんな魚を狙う予定。
楽しみ楽しみ♪
＜本日の小魚＞
ワカシ３７～３９ｃｍ×６
ショゴ３０ｃｍ×１
昨シーズンは「大きなイワシ」と呼ぶくらいに釣れて数に数えなかったサイズだが、今年は昨年よりも寄りが悪いようだ。
腰古井×１
