潮待小屋

南房地磯で惨敗(泣)

 

前回の釣行では、当初、南房地磯で尺アジを狙うつもりだった。
しかし、ャCントに入ることが出来ず、やむなく断念してメバル狙いに切り替えた。
ある意味、不戦敗である。

今回は、そのリベンジ釣行。
南房地磯で、再び尺アジを狙うのだ。
手堅くお土産を確保しようとするなら今回もメバルを狙うのが正しい選択かもしれないが、私のアジ禁断症状はメバルでは癒せない(笑)。

車中のBGMは、ペット・ショップ・ボーイズ。


PET SHOP BOYS "NIGHTLIFE" (1999)

ヴィレッジ・ピープルを意識したという"NEWYORK CITY BOY"は、間違いなく20世紀を代表する名曲のひとつだ。
"GO WEST"や"IT'S A SIN"も良かったよね♪


今釣れている魚を、釣れている場所で、釣れている方法で釣る、という釣り人が居る。
合理的かつ効率的。スマートでクレバー。
現代の情報化社会における釣り人は、かくあるべきなのかもしれない。
でも、釣れないと悩んでしまう。
他人には釣れているのに、どうして自分には釣れないんだろうとくよくよしてしまう。
せっかくの釣りが、かえってストレスになってやしませんか?と少し心配になる。

一方で、こんな釣り人も居る。
釣りたい魚を、自分の目と足で探した場所で、自分流のスタイルで狙う。
他人の釣果は気にしない。釣りは誰かと競争しながらやるもんじゃないと思っている。
不合理で非効率。必ずしも毎回釣果には恵まれない。
でも、いつも楽しそう。釣れても釣れなくても楽しそう。

さて、あなたはどんな釣り人になりたいか。あるいはどんな釣り人でいたいか。
前者であっても大いに結構。まったく否定はしない。
でも私は、できることなら後者のような、ふてぶてしい釣り人で在りたいと思う(笑)。

南房アジの良い情報が無くたって、サヨリやメバルやスズキやメジナがいくら釣れていたって、そんなこたあ知るもんか(爆)。
今日の私はあくまで尺アジを釣りたいのだ。


現地到着は午前4時。
うねりがやや高く、ャCントの周りには白いサラシが広がっている。
風は背後からの追い風だ。
アジ釣りの後で少しルアーを投げてみようと思い、ロッドケースにルアータックルを追加。
ネオプレーンのウエーダーを履き、くるぶし程度の浅い溝を渡って釣り座に向かう。

波を被っていない平らな足場にチャランボを打ち、カゴフカセ仕鰍ッで釣り開始。
脂の乗った尺アジが釣れたら、すぐに活き締め&血抜きをして大切に持って帰ろう。
今夜は刺身となめろう、さんが焼きで一杯やるのだ♪


しかし、釣れるのは、フグ、フグ、フグフグフグ・・・・・

まずい。フグ風呂だ。
針をチヌ針2号から、少し大きめの伊勢尼9号に替えてみる。

すると今度は、大きなフグ、大きなフグ、大きなフグフグフグ・・・・・

タナを変えたり、潮筋を変えたり、サラシの裏を狙ってみたり、コマセが効いていないはずのあさっての方向に投げてみたり、あれこれ試してみたものの、何をしても無駄。
容赦なくフグが食ってくる。
いったい、目の前の海の中にはどのくらいのフグが居るのだろう。
「因幡の白兎」みたいに、フグの上を歩いて沖の離れ磯に渡れるかもしれない。

それでも何とか朝マズメまで頑張ったものの、状況は変わらず。
夜明け前にして早々に気力が尽き、アジ釣りは諦めてカゴタックルを片付けた。


第二ラウンドはルアーを投げてみようと思いながらコマセバケツをせっせと洗い流していると、ふと背後に人の気配が。
振り向くと、ヒラスズキ狙いと思われる若いルアーマンが立っている。

「おはようございま~す。アジですか?」

おそらく私が道具を仕舞っているのを見て、このャCントが空くと思ったのだろう。
愛想の良い好青年だ。

「いや~、フグばっか。アジ居ないねえ(泣)。」

私は青年にロッドケースの中のルアータックルを見られないよう、ファスナーを閉めた。
私をカゴアジ師と信じて疑わない善良な青年に向かって、「俺もこれからルアーやるから、悪いけどあっち行ってくれる?」なんて言えるだろうか(笑)。
そんなことを言われたら青年も気まずかろう。

後進の若者に道を譲るのは、大人の義務であり責任である。
ペット・ショップ・ボーイズを聞いて懐かしがっているような親父が、いつまでも未練がましく今のャWションにしがみついていてはいけない。
そんな親父は社会の害悪だ(爆)。
年を取るとは、そういうことである。

目の前に広がる見事なサラシに後ろ髪引かれる思いも正直あったが、磯のモンスター退治は青年に託し、その場を撤収した。


そんなこんなで、今回も惨敗。
釣れないのはいつものこととはいえ、尺アジが居ないとなると、さしあたり何を狙うべきか迷ってしまう。

次回のターゲットは・・・・
やっぱり「あれ」しかないのかなあ(笑)。


 

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コメント一覧

管理人
>izuさん
今回は、完膚なきまでに惨敗でした。
ある意味、気持ちいいです(笑)。
私の入った磯も、見事なサラシが広がっていて、夜明け前にはヒラスズキ狙いのルアーマンが続々と入ってきました。
磯竿を振っていたのは私だけで、かなり場違いでした(爆)。

今週末は天候もよさそうですね。
お互い、いい釣りができますように♪
管理人
>rickeyさん
確かに、最近はスーパーで魚を買うことはほとんど無いですね。
割高ではありますが(笑)、自分で釣った魚の味は格別です。
南房アジはどうやらシーズンオフに入ってしまったようなので、次回は外房かな・・・・

>シーバカさん
南房の海は、真冬でしたね~。
釣り物もすっかり少なくなり、釣行メニューの選択肢が減ってきました。
もっとも、来月後半になれば、早春の本命「稚鮎」が釣れ始めると思います。
シーバカさんもいかがですか?(笑)
izu
お疲れ様です^^
金曜晩から荒れてましたね(汗
夜中にアジを釣ろうと白浜方面に行きましたが、凄まじい轟音に尻尾を巻いて逃げました・・・

次回の南房尺鯵釣行も頑張って下さい♪
・・後程、メールします。

今年もひょっこり磯でお会いしましょう!
シーバカ
お疲れ様でした!

いや~、厳しいですね!
私も南房で轟沈いたしましたが、これはお決まりって事で…(笑)
南房も冬の海に突入したって事なんでしょうね。

釣りスタイル、私は後者のつもりでいますが、あまりにもつれなさ過ぎで笑っている余裕がなくなってきました。いま一度釣り方を考え直す時期なのかもしれません。でも毎回こんな事言っているような気がしますが(笑)

次回の「あれ」楽しみですね~!
わたしは「それ」にしておきます。
rickey
http://rickey-s.seesa.net/
かめやまこさん、こんばんは~

釣りのスタイル色々ですね~
南房尺アジ残念でしたね~尺アジ魅力的ですね~
私、外房レギュラーからデカアジ&ジンタまで守備範囲は大変ヒローございます。(爆)
釣果があれば大喜びのサンデー釣師です(笑)
自分で釣れる魚は絶対スーパーや魚屋で買わないャ潟Vーは持ち続けようと思っています。(爆)
管理人
>しらすじがーさん
気が付けば、老害を指摘する側から、指摘される側になりつつある自分が居ます(爆)。
West End Girlsですか。
初期の名曲ですね。久しぶりに聞きたくなりました。
しらすじがー
老害ですか?(笑)
余裕あるオトナの気遣いカッコイイですね。
ただのオッサンではナカナカできません。

ボクが思い出すのはWest End Girlsですかねぇ・・・
管理人
>門番さん
今回も南房アジは玉砕でした。
いやはや・・・・厳しいですねえ(泣)。
でも、久しぶりにスケールの大きな南房荒磯に立ち、心が癒されました。
次回は外房のつもりです。
とりあえずアジを狙って、その後は成り行き任せで(笑)。
門番
かめやまこさん、お疲れ様でした
 何と申しましょか・・・
アジは難しいと言う事ですね、私もつくづく感じております。さて、次の狙いは・・・平べったい奴でしょうか?
管理人
>キャロルさん
仰る通り、釣りの楽しみ方は十人十色。
自由に好きなように楽しめばいいと思います。
人真似をする必要はないし、下らない見栄を張るのも馬鹿げたことです。
のんびりマイペースが一番です。
キャロル
かめやまこさん
 お疲れさまでした。釣りの楽しみに関わる基準・尺度はいろいろあるかもしれませんね。たとえば、それまでの釣り経験、釣りに行ける頻度、自宅から釣り場までの距離、道具をそろえる金銭的余裕、自分の体力、自分が釣ってみたい魚、自分が食べたい魚、家族の好きな魚、など。また、自分の性格も影響するでしょう。家を出るときは、自分にとって新しい釣り場開拓をめざしていたとしても、首都高渋滞で、そもそも釣りの時間が無くなってくると、つい弱気になり、とにかく釣れたという情報のあるャCントをめざしてしまう、など。それで釣れればいいですが、なかなかうまくいかず自己嫌悪に・・・。ボーズだけは避けたいと思っていますが、仮にボーズでも、最低、自宅に帰って家族の「笑い」を取れる経験は持って帰ろうと思っています。もちろん、おみやげ屋さんが開いていたら、魚を買って帰りますが(笑)。
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