野暮用の合間に、無理やり時間を作って海の様子を見に行った。
一ヶ月ぶりに訪れた海。
浮世を忘れて竿を振る幸せ。
晩秋の冷たい風が思いのほか強く吹きさらしているが、それもまた心地よい。
ショアジギングタックルを片手に、狙いをつけた堤防に向かう。
ターゲットはもちろん、ステルスブルー。
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釣り人は、内側岸壁に数名の餌師とタコンガー。
ウネリが入り、バシャバシャと波しぶきを被る堤防外側には誰も居ない。
しかし、水色は決して悪くない。
時折、海鳥が海面に突っ込んでいるので、ベイトもそれなりに寄っているのだろう。
風に負けないよう、少し重めの後方重心のジグを選んで、キャスト開始。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/36/d7c1f11bc27134c2a380f68868d56a0a.jpg)
釣り初めて30分ほど経った頃。
足下までリトリーブしてピックアップ直前のジグに、何かが食いついた。
ロッドティップが真下に入り、ドラグが鳴る。
堤防に沿って走る魚。
まずい。そっちには障害物がある。
ラインを擦られたらアウトだ。
相棒(いつものタックル)とラインシステムを信じて、ドラグを締める。
竿尻を腹に当て、ロッドを立てて魚を止める。
すると、魚は方向を変えて沖に走り出した。
よし!いただき!
バットまで深く曲がるロッド。
ワラササイズ以上確定。70cm級か?
でも、ラインは出さない。
この程度なら楽勝さ。
数度の突込みを余裕でいなしながら、ャ塔sングで寄せる。
やがて、海面にゆらりと魚が姿を現す。
あれ?
あれれれ?
ワラサじゃないぞ。
なんか長いし。
こ、こいつは・・・
サワラだ!
しかもでかい。
60cm枠のタモ網に、体半分しか入らない(汗)。
恥ずかしながら私は、この歳になるまで、この手でサワラを釣り上げたことがない。
人生初サワラ。なんとしても獲りたい!
右手にロッド、左手にタモの柄。
誰も居ない堤防上で、ひとりランディングに悪戦苦闘する私。
た、助けてくれえ(泣)。
ついにはタモ枠がひん曲がるというアクシデントの末に、なんとか引きずり揚げた獲物は・・・
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まさかのビッグワン。
全長107cmの本サワラ!
マジか?
この辺りでこんなサイズのサワラを見るのは初めてだ。
美しい!
そして、美味そう♪
(やっぱり食い意地かい!笑)
すぐさまエラの後ろにナイフを当てて、血管を切る。
ストリンガーに繋いで港内側の海に降ろし、その間に荷物を片付ける。
二本目を狙う?
馬鹿な!食べきれるわけがない。
血が抜けた魚を袋に入れて背中に担ぎ、急いで車に戻る。
近くのコンビニでたっぷりの氷を買って魚を冷やし、ようやく一息ついた。
いや~、びっくりした。
でも、楽しかった。
やっぱり釣りは「運」だ(笑)。
豊かな海の気まぐれに感謝である。
祝盃用の地酒を仕入れて、帰路に着いた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/77/61bf42fa995d770b9f2e40db175c2196.jpg)
次は80cmのタモ枠を用意しなくっちゃ。
それともギャフか?(笑)
(本日のタックル)
ロッド:ロッキーショアTMRSS106/12
リール:ステラSW6000HG
ライン:PE2.5号+フロロリーダー10号
ルアー:ブランカ80gクラッシュホロ・ブルピン
<追記>
なんとなく気になってJGFAのホームページを確認したところ、サワラの日本記録(=世界記録)は、オフショアでキャッチされた106cm、9.35kgだった。
今回の魚は、さすがにそこまでのウエイトはないと思うが、全長だけなら1cm勝っている。
ショア部門の記録を見てみると・・・おおお!
全然小さいじゃないか!
そうと分かれば重量も測っておきたいと思うのが人情というものだが(JGFAの記録はウエイト制である)、残念ながら、既に刺身と西京漬け用の切り身になった後だった。
あははは(笑)。
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