今の目標は作品10万
このほどとおい数字
普通なら出来る分けないと
言うでしょう
やってやれないことはない
140字小説
創作落語
「ぎゅうぎゅう詰め」
・電車通勤の
中年男性が
ここに
ぎゅうぎゅう詰めは
いやだな
その言葉を
耳にした同僚から
焼肉の誘いがあった
その中年男性だけ
鶏肉だったが
同僚はひとこと
ぎゅうぎゅう詰めは
嫌いと小耳にはさみ
鶏肉にしたらしい
取り分けにくいお話で
お後がよろしいようで
創作落語しらん亭咲
自作格言
「境目」
無い物と
ある物の境目
それは
目の前にある
作家 中谷美咲
140字小説
ポエム
「考える時間」
詩を作る人にとって
詩を作る時間よりも
考える時間がより
大切かが身にしみて
良くわかる
考える時間は
それは決まってない
5秒の時もあれば
半日の時もあり
長く考えた詩が
世の中に
好まれるかと言うと
そうとも言えない
作家 中谷美咲
ポエム
「こけら落とし」
秋の11月夕方に
私の住むマンションの
部屋のベルが鳴る
誰ですかと
部屋の奥から私が言う
何か大声で男性が
それも見しらぬ
恐る恐るドアを開けた
近ごろは物騒な世の中
貴金属のリサイクルの
こけら落としだそうだ
あまり"こけら落とし"と
言われても日常では
使われないことば
とりあえず
"はいはいはい"
貴金属のリサイクルと
言えば犯罪、詐欺を
イメージするがよく
これが本当なら
こんな世の中の
印象が最悪
貴金属のリサイクル
こけら落とし
あとから思ったが
この怪しげなワード
私なら絶対に使わない
一般的な開店と言う
作家 中谷美咲
140字小説
ポエム
「はんぺんのペン」
おでんのだしに
しみ込んだ
はんぺんは格別うまい
気になるか
気にならないか
わかりませんが
ひそひそ話
入手したので
興味あればどうぞ
普段は人気がないくせに
冬のこの時期だけの
人気取りは頭にくるよな
こんな
うわさ話がひろがって
いるとか
いないとか
作家 中谷美咲