面白講釈
「ウエハース」
・・時は元録
今は令和六年
ウエハースのお話
何かわからない
サクとした
そのあいだに
クリームもうまい
何かわからないが
いいよな
地味だけど
一度食べたら
やみつきになる
赤ちゃんだけじゃなく
大人にも食べてほしい
私は大人だけど
ウエハースは
大好きさ
何かわからないが
特にいい
作家 中谷美咲
140字小説
ポエム
「見しらぬ人」
・妖しくないと
本人は言うけど
妖しい
妖しくない
どんな人であろうと
見しらぬ人であれば
妖しいと
とらえるのが
当然だろう
見しらぬ
おたくに行く
そんな仕事は
すぐ廃止すべき
これからは
待ちの精神だろうけど
これは
よほどの自信がないと
だめだよな
作家 中谷美咲
創作落語
「テキトウ」
テキトウの一席
このようなのが
一番のこまリもの
小さな子供の
やんちゃなら
まだ
かわいいのですが
大人になってからの
テキトウは
手におえない
まあ私のことではない
敵当にやってくれ
お後がよろしいようで
創作落語しらん亭咲
ポエム
「繰り返しの日々」
月日は繰り返し
春が終れば夏が来る
冬が終れば春が来る
人はその繰り返しを
ただ待ちつづけて
いるだけで
よいのだろうか
繰り返しを
意味のあるものに
しないとならない
作家 中谷美咲
創作落語
「丁重人生」
・丁重にお断りさせて
いただきます
丁寧に言ってるようにも
一見思えそうな
表現だが
相手から見たら
"いやだよ迷惑"
丁重とは
こんな風にしか
思われていない
反対にこちらも
言わせてもらいます
丁重にそのお言葉を
丸々そのまま
お返しいたします
お後がよろしいようで
創作落語しらん亭咲
