創作落語
「戻る人」
・戻る人の一席
時に人は前に行かず
戻る人もいるようです。
戻る人は
どこに行かれるのか
問いかける勇気さえなく
それもこれも
意味も感じないので
戻るつまりUターン
私も戻るなど言う
お題に意味なんか
感じていません
お後がよろしいようで
創作落語しらん亭咲
ポエム
「いろいろなんです」
海を眺めながら
なんとなく
考えこむ人も
いるようです
山の頂きで
太陽を見つめながら
なにげなく
やる気が出て
山を降りる人も
いるようです
いろんな人がいます
自然も
いろいろなんです
何もかもが
いろいろなんです
作家 中谷美咲
面白講釈
「キャベツ」
・・時は元録
今は令和六年
今日は
キャベツのお話
やさいの中の代表者
少しほめよぎだ
紙みたいなようだが
間違いなく野菜
これで
安心して食べれるな
私が保証する
講釈師
誰でもそのぐらい
知ってるよ
まあいい気にしない
ことにする
こっちは気にするぞ
これで
安心して食べれるな
実に嫌いなお客が
よく来るな
野菜はたべもの
好き嫌いなく
面白講釈師
中谷美咲
面白講釈
「影絵」
・時は元録
今は令和六年
今日は影絵のお話
・影絵と言う
奇妙な紙遊びが
あるようで
どんなものなのか
紙が動くらしい
紙が動く訳ないだろ
このデタラメ野郎
もっと本当のこと
言ったらどうだ
本当なんだよ
もう一度聞くぞ
紙が動く
そうだな
少し待ってろ
天の神様の言う通り
聞いてあげた
お前さんは正直者と
言うことらしい
面白講釈師 中谷美咲
なぞかけ
「だい」
・高跳び
「とかけまして」
「なんと解く」
・お題
「その心は」
・いくら待っていても
だいは出てきません
落語家:しらん亭咲
