140字小説
ポエム
「正直丸ごと」
これは私が詩を
書くことに
これだけは
心掛けていることは
見栄えより
なにより
心の思うまま
わかりやすさですが
上手に書こうとか
そんな気はまったく
ございません
心にあること
丸ごと
そうなのです
私の詩は
正直丸ごとなのです
作家 中谷美咲
創作落語
「畳の目地」
たたみの一席
どこからか、
耳をすましていると
もめごとらしに
声が聞こえてまいります
私がいつも
座っている畳の目地
話をよく聞くと
この目地だけ
汚れが目立つから
他にいってくれ
よそに行ってくれと
言われても
畳の目地のひとつ
この目地だけ
よそに行くわけ
行きません
畳の目地
人間界でも
よくあること
いじめなのです
この話の解決は
無理と判断
これ以上聞かずに
トーク
つまり遠くですが
見守ることに
お後がよろしいようで
創作落語しらん亭咲
創作落語
「オンボロ」
・何にしろオンボロに
なるまで使い切る
心掛けはグット
この世の中は
中古品がヒートアップ
しかしながら
やはり
全体的見ると
日本人の見栄を張る
自慢魂は
衰えてないようです
話を元に戻させて
いただきます
そうですよ
この
いただきます
食べ物で言いかえると
好き嫌い言わず食べる
オンボロは最後まで
使い切るは
共通点があるように
思えますが
いただきますは
感謝のしるし
お後がよろしいようで
創作落語しらん亭咲
