今の目標は作品10万
このほどとおい数字
普通なら出来る分けないと
言うでしょう
やってやれないことはない
面白講釈
「繰り返し」
・・時は元録
今は令和六年
繰り返しのお話
行ったリ来たリ
落ち着きが
ないもんだね
どうしてジットして
られないんだい
そんな言葉を
無言の行の
自然に言ったって
どうしようも
ないことは
よくわかっています
お前さん
ジットして
いられないのは
もしかしたら
トイレでも
行きたいんじゃ
ないのか
面白講釈師 中谷美咲
ポエム
「風来坊」
・風と共に
あるく
とことこと
あてもなく
それも
のんびりと
見知らぬ街でも
人はそんな
風来坊に
憧れを抱いて
いるのではないか
作家 中谷美咲
面白講釈
「奇奇怪怪」
・時は元録
今は令和六年
今日は
奇奇怪怪のお話
不吉しか
感じることが
出来ない
言葉はなんだ
講釈師
そんな話は
聞きたくない
やめろ
うるさい
迷惑者の
お客はいるもので
そうです
答えが出ました
この様なお客様の
ことなのです
面白講釈師
中谷美咲
140字小説
ポエム
「自転車」
あの頃を想い出す
自転車に乗れなくて
夕方になると
いつも自転車
他の人は乗れて
スイスイ
うらやましかったな
何台も何台も何台も
自転車を買ってもらった
私の瞳の奥にある
知らないうちに
乗れた自転車
あのうれしい気持ちは
あの自転車と一緒に
どこかへ
行ってしまった
作家 中谷美咲
創作落語
「愉快〜夜な夜な」
なんと言っても
何をやるにしても
楽くなきゃだめだし
つまらない
こんな熟語がある
"愉快"
なんともはや
楽しげな
言葉じゃないか
笑いたくなるよな
いくら愉快だとはいえ
夜な夜な夜遅くだけは
ご遠慮下さい
お後がよろしいようで
創作落語しらん亭咲