ポエム
「限界点」
・この先を
行くべきか
ここで
止まるべきか
何にしたって
人は考える
限界点はどこか
いつも
探っている
作家 中谷美咲
創作落語
「瞬間強力接着剤の人」
・世の中は
さまざまな人がいます
それにあわせるには
並大抵の苦労ではない
こんな話があります
お聞き下さい
今さっきのこと
隣のマンションに
理工系の男性の大学生
その隣のマンションに
文学系の女性の大学生
またその隣のマンションに
とび職の男性が入居して
まいリまして
3名とも全てがバラバラ
何も共通点なんかない
話なんか合うことは
どう考えてもない
私の住む前の道を通る
80代のおじいさん
3名の人と
普段づかいのことばで
なにげない会話をしている
ではありませんか
人はそのおじいさんを
こう呼んでいます
瞬間強力接着剤の
おじいさん
お後がよろしいようで
創作落語しらん亭咲
面白講釈
「漫画本」
今日は漫画本の話
ずい分昔から
あったらしいのは
記憶の底にある
漫画本は
好きな人には
たまらないらしい
あいにく
この講釈師は漫画本は
読んだことなどない
読んだことないのに
漫画本について語る
ちなみに
こんな感じか
一度も食べたこともない
食べ物の味覚と風味を語る
そんな話なんか
誰も聞きたくないと思う
それだから
漫画本の講釈は
これで終り
面白講釈師 中谷美咲
