万城目学と森見登美彦と言う二人の作家は、同じ世代にして、京大出身。
デビューは、森見が2003年で、万城目は2006年。
近いっちゃぁ、近い。
正直、最初の頃は、少し混同した。
どちらも、京大が舞台の、ヘンな小説を書いているからだ。
本当は、単にそれだけの事なんだけど、京大って言うのが強烈過ぎる。
京大が舞台で、奇天烈なお話が、同時期に二人の作家から生まれた。
でも、奇天烈なお話も京大が舞台なら、それは十分まかり通る。
なぜなら、京大だから。
残念ながら、私は近畿出身なのに大学が東京だったから、京大生と聞けば、「すごーい頭がいいんだね」と言う印象しかなかった。東大生の次に頭のいい人たち。
それが、大阪で働き始めて、関西ではどうも京大生は頭が良い、と言うのと同時に、「変人が多い」ので有名らしいと言う事を知った。
これまで懇意にした京大生と言えば、何故か中国人留学生だったけれど、普段好き勝手にやっている中国人にさえ、「京大入って、ヘンな人ばかりなのでびっくりした」と言わしめた京大生。「吉田寮へ行った時、日本にこんな場所があるのか疑った」と彼女は付け加えた。
そして、万城目と森見と言う二人の作家を知って、ああ、やはり京大生は奇人変人なのだ、と言う偏見が、私の中で確定した。
天才肌の奇人変人だ。
自分が通った大学も変人が多いと言われたけれど、所詮、あんなのは凡人が反抗期を引き延ばしているのに過ぎなかったと思う。
万城目も森見も天才的な奇人変人だ。
でなければ、あんなものは書けない。
ちなみに、先日、ミーハー根性丸出しで京大付近をウロウロしたのだけど、未だ春休み時期だと言うのに、浪人風チョンマゲはかま姿の男性に出会いました・・・ 京大、おそるべし。