40代サラリーマンスキーヤー×ACL再建日記

ついに前十字靭帯(ACL)断裂をやらかしてしまったスキーヤー。
手術・リハビリを備忘録で残します。

前十字靭帯(ACL)の断裂と再建について ~手術しないのもありなのか?~

2022-03-19 19:53:38 | 日記

プロスポーツ選手がケガで長期離脱するときによく聞く診断「前十字靭帯断裂」

概要と自分がなってみての感想など。

「前十字靭帯断裂」の概要

https://www.jnj.co.jp/jjmkk/general/acl

(J&Jのホームページより)

https://www.zamst.jp/tetsujin/knee/tear_of_anterior_cruciate_ligament/

(ザムストのホームページより)

【概要】(ザムストHPより)

前十字靱帯(ACL)断裂は、スポーツ障害のなかで最も重症度が高い膝の傷害で、選手生命を左右することがあります。コンタクトスポーツでの発生が多く、治療に長時間を要します。中途半端な治療は、かえって治療が長期化して予後は必ずしも良好とならないので注意してください。

前十字靭帯損傷の図。膝が捻られて前十字靭帯が切れる

画像:順天堂大学病院より https://www.juntendo.ac.jp/hospital/clinic/seikei/about/disease/sports/sports_05.html

【症状について】(ザムストHPより)

急性期:外傷により突然発症する痛み、膝関節運動の障害、関節の腫張や血腫、膝崩れ現象(Giving way、足を着いたとき、膝にガクッと力が入らず崩れる)が出現します。2~3週しても痛みが継続する場合は、半月板損傷の合併を疑います。

⇒受傷直後は痛くてとても動けない、、、というのも良く見ますが、とりあえずは右足一本で滑り降りました。スキー金具が外れなかったのが今回の怪我に大きく影響したかもしれませんが、金具が外れていたらもう一回スキー履くのは難しかったかもしれません。スキーついてる状態で1回、スキー外した状態で1回膝崩れがありました。

その後、痛みは引いていきましたが、内側側副靭帯(MCL)の損傷もありましたので(こっちは痛いが自然に治る)、1か月後は「杖はいらないがゆっくりしか歩けない」という状況で手術することになりました。

【診断について】(ザムストHPより)

急性期では関節血腫と関節動揺性が発生します。
徒手検査では前方引出し現象、ラックマンテスト(膝約20度屈曲位)、ピボットシフトテスト(Nテスト)が陽性です。MRI検査は最も有用であり、ACLのみならずほかの靱帯損傷、半月板、血腫、骨損傷なども把握できます。膝関節の動揺性はtelosなどの器械を用いてチェックできます。
 レントゲンは骨折有無の確認に有用ですが、靱帯は写りません。また、関節鏡(内視鏡)検査は最も有用で確実な診断が得られますが、皮膚切開、麻酔など手術手技に準じた侵襲があります。ACL単独での損傷例は少なく、内側側副靱帯損傷や半月板損傷を合併している場合が多いのが特徴です。

⇒いろいろな方の事例を見ると、レントゲンを撮って「骨には異常がないので、湿布して様子を見て」で帰されることもあるとか・・?結構恐ろしい話です。自分も当初はあまり腫れてなかったので靭帯損傷はないのではないか、という見立てがありましたが、その後腫れてきたので別のドクターが「MRI撮った方がいい」という意見から、すぐにACL損傷の診断となりました。

【治療について】(ザムストHPより)

原則的には、青年期のアスリートでハイレベルのスポーツ活動を維持する場合は、ACL再建手術が必要です。最近の手術は自分の腱(半腱様腱や骨付き膝蓋腱など)を移植する方法が主流です。 ACLは膝関節内に存在するため、他部位からの側副血行が乏しく断裂すると、直接縫合しても血流が途絶したままで腱が癒合しにくい負の特徴があります。そのため、手術は腱移植による靱帯再建術が主流となっています。また以前流行した人工靭帯による再建術は現在ではあまり行われなくなりました。
保存療法ではギプスや装具で初期より長時間固定する方法があります。
 しかし保存療法は腱が緩みやすくACL自体の機能回復は難しく、治療目的はADL(日常生活動作)回復、膝周辺の筋力維持、強化、競技パフォーマンスの維持であることをご理解ください。受傷初期には膝関節の固定や、徹底したアイシングを行います。

⇒自分の身近なスキー仲間も含め、ACL断裂を負った人は多いのですが「手術」に行くか「保存」で行くかはそれぞれの判断に分かれます。確かに、手術なしでも日常生活には復帰できそうだし、筋力を強化することでスキーに復帰している人もいっぱいいる。自分は、、できれば手術しないで保存で行きたいなと思いつつ、不安な状態でスキーやその他スポーツやるのは気分的にも良くないし、今よりもっと上手くなるのを目指したかったので手術の選択となりました。

 

【手術について】順天堂大学病院HPより

現在では、自分の組織を用いて再建する(自家腱移植)のが、世界的にもベストな方法とされています。当院で30年来主に行っている膝屈筋腱(ひざくっきんけん)を用いた関節鏡視下(かんせつきょうしか)再建術は、最小限の切開で大きな合併症もなく、術後の成績も安定しているため、有効な治療方法として確立されています。膝関節を構成する大腿骨と脛骨の最適部位に関節鏡を用いて細いトンネルを作製し、そこに採取加工した腱を貫いて上端と下端を金具で固定することで膝の安定性を得ることを目的とします。また、当院の特色として、ラグビー、柔道、アメリカンフットボール、相撲などコンタクトスポーツを行う重量級の患者さんが多く訪れますが、その際には膝蓋腱(しつがいけん)を用いた再建術を行うこともあります。膝蓋腱は膝蓋骨と脛骨の間にあり、この腱の真ん中1/3程度を骨付きで採取し、移植腱として使用します。

⇒手術、については有名な「トミー・ジョン手術」とほぼ同じようでイメージで、「自分の腱をどこかから持ってきて再生腱とする」のは共通。術式が大きく分けて2つに分かれており、①ハムストリングス腱を持ってくるまたは②膝蓋腱を持ってくるのどちらか。それぞれメリットデメリットあるのですが、自分は②の術式となりました(少数派)重量級のコンタクトスポーツ選手ではないですが、現状のスピードを維持するには強度がある方がよい、ということですね。 それぞれ①はST法(またはSTG法) ②はBTB法 という名称がついているようです。

札幌円山整形外科HPより https://www.maruyama-seikeigeka.com/specialist/index.html

今回私は術式は②を選択することになりました。回復が早い、強度が強い、腱を採取した膝蓋腱の回復も良好、というのがメリットのようです。ただ「膝蓋腱を採ってくる」と一言で言っても、「膝の腱を1/3切って持ってくる=けっこう大ケガ」が伴うわけで、これも結構気になるところ。しかもおススメは「健側=ケガしてない方の脚から膝蓋腱を採ってくる」という手法でした。アスリートの早期復活には高い実績があるということでした。

手術直後は、ケガしてなかった方の脚もケガしたこととなり、両脚ケガで動けません・・・。けっこうしんどいです。術後一週間でかなり良くなってきたので、「これがベストだったんだ!」と自分に言い聞かせてますが、声を大にしていうのは完治してからにしますね。

入院中、他の患者さんで同じくスキーで負傷した方もいて、同じようにBTB法で膝蓋腱の移植をされていました。しかし、、健側に傷がない。どうも「アスリートではないので」と仰ってはいたけど、怪我した方の脚から腱を採ったとのこと。これも、メリットデメリット考えて自分で判断するしかないですね。

ただ間違いないことは、

診断・手術・リハビリともに、経験豊富な医療機関を受診することが望ましい、ということかと思います。


3/19術後8日

2022-03-19 19:53:38 | 日記

いよいよ術後8日、、しんどかった術後翌日から一週間となりました。まだまだ脚はガタガタです。しかし、昨日よりはいいです。

大分入院生活にも慣れてきました。また、飽きても来ました。そろそろ退院が近くなっているんでしょう。でも最優先は最速で復活すること、もう再断裂はさせないことなので、今日も真面目に食べて、リハビリして、シャワー浴びてきました。リハビリはルーム以外でも、ベッドでけっこうハードにやっています。これだけコンスタントにやるのは自宅ではちょっとなかっただろうというレベル。

今日もS先生の回診、、ありませんでした。ただ、本日から自分で予約OKになったシャワーの予約時間を書いていると、、「おお、自立できている、順調だね!」とのこと。あれが回診だったのでしょうか。

なお、ここまで毎食後、ロキソニン&胃薬の服薬は続けています。これで痛みを抑えているのも事実なので、まだまだ普通ではないんですね。

ヘルシーなランチ

ヘルシーといかいいようのない朝食。ご飯は割と多いのでふりかけ追加とか、お茶漬けとかを投入することも。


3/18術後7日

2022-03-19 19:44:18 | 日記

この日は午前中からリハビリ、午後になってレントゲン撮影/CT撮影 さらにシャワーと割とイベントが多い一日だったかもしれない。

地道なリハビリの結果、膝の角度は100度弱を獲得。しかし、まだ内側側副靭帯の損傷部分の痛みが残っててそれ以上曲がらない。これは術前からのがそのまま残っている印象。それ以外はまた一歩ずつ前進という感じ。がんばってやった結果、松葉杖が一本無くなり「片松葉」を許可。これにより、荷物を片手にある程度持った状態で移動ができるようになる。地道な前進。

なお、このリハビリを頑張ったもうひとつの結果として、レアランチの「ラーメン」が若干伸びてしまったことは残念。まあ、給食でできたようなやつなので(付け合わせの揚げ餃子がまた給食ぽくて泣かせる)、初めからこんなものだったのかもしれない。


3/17術後6日

2022-03-19 19:33:57 | 日記

術後6日目 ということは入院1週間たったということ・・・。相変わらず移動するのは痛いけど、それも徐々に一日一日楽になっているような気がする。もう1週間、この病院の外に出ていないわけか・・・。以前もっと長期の入院はしたことはあるけど、あれは毎日病院の外を散歩していたから・・・いや、コロナ関係なく、この脚では外は無理だろう。一日9時間も睡眠の時間を取って、規則正しい生活に毎日のリハビリがあってこそ着実に回復してきているものだろう。ここは初心に戻って、治療専念。

本日午前のS先生の回診では、ちょうど筋トレやっているところの不意打ちでご登場。「いいね!素晴らしい回復力!」とお言葉をいただく。

手術前はいろいろ丁寧に説明をいただいたのもありがたかったが、手術が終わってからは実にシンプルな評価をいただく。これもまたありがたいところ。どっちにしてもモチベーションはいい状態が続いている。

右脚は膝蓋腱を採った分の痛みは大分減ったけど、不安定さと力が入らないのは残っている。

 

この日の昼食がカレー。ついに、スプーン持参したものの使い道が。味は素朴なチキンカレーでなかなかおいしい。

なお、この日は奥さんが洗濯物を回収、また追加物資を運んでくれた。ほんとは1Fの売店あたりで会っておきたいけど、それは認められてないので荷物の交換のみ。追加支援物資としては、電源延長タップ、ごま塩、などなど。スキーの雑誌も持ってきてくれた・・・怪我した直後は悔しくてスキーの情報見たくなかったけど、今はもう違う。これはメンタル面の改善ということだろう。


3/15~16術後4・5日(松葉杖にチェンジ)

2022-03-19 19:15:23 | 日記

術後5日、車椅子改め松葉杖へ昇格。

このあたりになってくると、ベッドからの乗り降りなどで動かすことでの痛みは大分減ってきた。とはいえ、直立した時の血流でビリビリと痛むのはまだ残っている。でも、これも術後当日の絶望的な痛みに比べれば全然マシ。

特に大きな違いとしては、膝蓋腱を採ったので痛んでいた右足の痛みが、左足と比べると明らかに引いてきたことだった。手術直後は、「健側からの腱採取はやっぱヤバイよ~」という感想だったが、だんだんと「これがやっぱりベストだ!」という考えに傾いていく。

このあたりから、リハビリも本格的に筋トレをスタート。脚上げ20回×左右2セット、両足での体幹腹筋、両脚でのワイパー動作、横向き・うつ伏せでも脚上げを同様に20回×2セット これをリハビリルームだけでなく、ベッドでも朝・夕やって全部で3回はやっておきたい。。

この日はシャワーの日だったのでいいけど、汗かいたままでは嫌だから着替えは夕方にするか・・。と、着替えを自分の手で取れるようになっただけ当初よりは幸せ。

 

動くときはTシャツと短パン。左脚がごつい装具ついてるから。

ある日の夕食。夕食は大体汁物がつく。

ある日の昼食。昼食はデザートが付くのが特徴。

ある日の朝食。朝食は牛乳が付くのが特徴。