3/1 M整形外科のS先生を訪ねて初受診。
2/22のK先生の「S先生のところで診察を受けて」という意見をいただいてから実に1週間も経っているが、これには理由もある。M整形外科でS先生の診察を受けるには火曜または水曜日しかスケジュールが取れないのであった。事前に予約も取れない。
やっぱり1週間「手術しなければどうなるのだろうか、何とかなるのだろうか?」など無駄に調べる日々を送ってしまった。先の見えない状態は精神衛生上良くない。
この日は会社を1日休み、朝から病院へ行く。10中8・9は手術の診断だろうなと思いつつも、それなりに緊張と「これなら保存で行ける」という診断が出ないかなという気持ちも持ち合わせていた。何しろ受傷2週間を過ぎ、痛みはかなり少なくなり松葉杖はまったく要らない状態になっているのだ。
しかし、無駄に勉強した知識も増えている。ACL断裂の患者は、3週間~1か月でほぼ痛みの症状はなくなり、日常生活は送れるようになると。まさにその状況に来ているのがわかる。
S先生についても事前にネットで結構調べた。まさに凄腕・スペシャリスト。。でも怖いんだろうかなどと勝手に身構えていたが、同じ会社の元同僚でS先生に手術してもらったという人がいて、いろいろ教えてもらった。S先生は学者肌だけどじっくり話を聞いてくれる(長くなるけど)いい先生だよとのこと。これもそれなりに気持ちが楽になり、いざ受診へ。S先生の元へ。
「どんな状況だったのですか?」とまず聞かれる。予想していたよりずっとソフトだったし、事務処理的な冷たさはまるでない。やっぱり自分が構えすぎてたか・・・と一気に気が楽になった。
スキーで転倒、、、動画ありますよと伝えると、「ぜひ見せてください」とのこと。自分がACL断裂した時の動画など自分で見たくはないが、医療機関受診の際には結構役に立つものだ。「この日はスキーのけが人多かったですよ」とのこと。
「よくわかりました、MRIも見せていただき、ACL断裂はまず確定、MCL(内側側副靭帯)は1度でそれほど重傷でないけど、半月板も少し損傷してますね」「この3点セット損傷はアンハッピートライアドと言って、昔はこれでスポーツ引退になったりしたけど、今は手術で治ります」
と、この半月以上モヤモヤしていたものが一気に結論付く。
さらにS先生は膝骨格の模型や、術後経過の写真などを見せてくれる。無駄な勉強で事前に知っていたACL再建の術式 ST法(ハムストリングス腱から移植、時間がかかるけど傷みが少ない、多数派)BTB法(膝蓋腱から移植、復帰は早いが痛い、少数派)の中、予想通り「BTB法」を薦められる。
しかも、健側(ケガしていない方)の膝蓋腱(骨付き)を採って、ACL再建をするという。うわー一番痛そうだと思っていたやつでした。
しかしS先生絶対の自信が伝わってくる。「ST法はポピュラーだけど、ハムストリングス腱を取った部分の筋力復活が難しい反面、膝蓋腱は復活する。この健側から膝蓋腱を採ってくる方法だと回復の時間が早いことと、最終的な強度が全然違う」ということを熱く語ってくれた(先生は普通に話しているのだろうけど、自分にはそう見えた)
ということで、吹っ切れました。「手術しないで滑ってる人も多いですけど、保存療法ってどうですか?」とかの質問もしませんでした。
確かに、いつ切れるかわからない不安を抱えた膝で恐る恐るスキーするより、がっちり再建した方がいいだろうと思ってたけど、完全断裂なら迷うことはない、、半月板も傷んでるみたいだし、そんな感じで保存療法の事例を調べることはなくなり、以後は手術受ける時に準備ってどうすればいいのか、職場の休みをどうするか、などの方へシフトしていきました。
手術は最短日程で10日後の3/11と決まりました。
これも知ってはいましたが、ACLの再建術を受ける場合、基本的には受傷1か月後くらいからが理想なんだそうです。理由としては、腫れがあって曲がらない傷んだ状態で手術すると、リハビリが非常に長くなってしまうとのこと。自分ももう腫れも少なくなっていたので、可動域をできるだけ戻して、普通に近い状態で手術を受けることとしました。
腹をくくった日のランチは、札幌北区の「なみ喜」のとり天ざる。入院するとこういうのもしばらく食べられなくなるなあ・・などと思いながら。