徒然 さやか日記

ブルックナー

久ぶりにブルックナーを聴いていた。
交響曲9番。
カラヤン指揮・ウィーンフィル
胸が押しつぶされるほどの大曲。
宇宙みたい。
横にいた息子が一言
「そのままスターウォーズかなんかの映画に使える曲やな」

日本の音楽大学にいる時、
ブルックナーなんて聴いたことがなかった。
恥ずかしい話だけれど、
一度も聴いたことがなかった。

ブルックナーのお話を聞かせて下さった
クリスト先生が、今、懐かしい。
ウィーンに知り合いがいない中、
初対面の私にレッスンを聴講させて下さり、見ず知らずの私を受け入れて下さり
レッスンして下さったクリスト先生。
まだ、ドイツ語が大変な状態の私に、
本当にたくさん教えてくださったな~
ピアノのテクニック、
特にMozartはすごく大切なことを教わった。
辞書を片手に、ピアノもドイツ語も。
気長く気長く、何度も何度も・・・
途中で、ご自宅のお庭に出て、
木々の話をして下さったことも 
懐かしい

ブルックナーの音楽、
ブルックナーの生誕地リンツ、
アンスフェルデン、オルガニスト、宗教…
知らないことだらけだった。
先生もまた、日本の知らないことを
質問攻めに尋ねてこられた。
オーストリアの山、グロースクロックナー、ノイジードラー湖・・・
風光明媚な土地の話もたくさんたくさん
教えて頂けたり、
次第に,自然に笑える自分が戻っていた

ウィーンに暮らしだした当初、
孤独と、自分のピアノ技術の未熟さ、
知識の乏しさ、寒さ、寂しさに苦しみ、
心痛みながらも前に進むしかない、
頑張るしかない、と自分を鼓舞した。
連日、気力、精神力との戦いで、
ふくらはぎから足先までキーンと、
毎夜、決まったように足がつっては
真夜中に目覚め、苦しんだ。
精神的なものから、女性の月のものが
半年間、来なくなったこともあった

そんな中、
次第に強くなれた自分がいたけれど、 
一人では無理だったろうな・・・
苦しんでる人間の心に寄り添う、
心の優しさ、思いやり、
そして
人と心の触れ合いができる
厳しくも温かな言葉、
心に沁み込む音楽 がなかったら…
音楽を続けてる私なんて 
今、いないだろうな~。。。

人生の中で出逢える貴重な縁 
感謝の心忘れずに
失うことを恐れず、
与えられることで
喜びは得られることも知った 
素直に、前向きに、楽しく、ポジティブに

よ~し!
時間見つけてブルックナーの交響曲、
また聴きなおしてみよ~っと


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