先日、20数年間ずっとスタジオのメインミキサーとして使ってきたYAMAHA O2Rが壊れてしまったので、ハード音源の接続、Mac Proからのオーディオ入出力、モニター接続などオーディオ信号のルーティングを全て刷新する必要になった訳ですが、その第一段階としてモニタースピーカーへの接続はMACKIEのBig Knob Passiveにしました。そしたらO2R経由で接続していた時に比べ格段に音が良くなりました。まるでスピーカーをグレードアップさせたかのような素晴らしい鳴りっぷり!本当に驚きました。以前は音の線が細くて高音がキンキンして耳に痛いし、中低音の密度も低くてあまり心地よく音楽を聴けませんでした。自分でミックス、マスタリングした音源ならともかく、グラミー賞を受賞したような世界最高峰の音源を聴いた場合でも高音が耳に痛く、低音の物足りなさを感じていたのでした。まぁ音楽観賞用スピーカーではなくミックスやマスタリングの問題点を見つけ出すためのモニタースピーカーなので、心地よく音楽を聴けることが第一優先ではないのですが、それでも限度がある、といった感じでした。
そこで、Big Knob接続に変えたら、音の密度がもの凄く濃くり、音が前に出てくるようになりました。スピーカーのパワー感が増幅したような印象です。キンキンして耳に痛かった高音も全く痛くなく、かといって音がこもる訳でもなく、とてもシルキーで抜けの良い高音です。低音もボワつくことなく輪郭のはっきりした充実した低音です。グラミー賞受賞アルバムを聴いたらもう感動しました。音楽の世界にどっぷり浸ることが出来ます。自分のミックス音源を聴いてみても、まぁ悪くはなく音楽を楽しめるサウンドでした。ようやくスピーカーの持つ本来のポテンシャルを引き出せたようです。やはりFOSTEX NF-1A(生産終了モデル)は名機だったんですねー。
Big Knob Passiveはとてもコンパクなので、作業スペースがスッキリして良いですね。手元でボリュームコントロールやモニター切り替えが出来るのはとっても便利!
スピーカーの出音が驚くほど良くなったし、デスク周りの作業環境も格段に向上し、より一層創作活動に励むことが出来ますね!
環境は大事です。
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