このブログの2011年10月19日の投稿で当時発売されたばかりのヤマハYSL-897Zについて、「897Zには697Zのような心地良い吹奏感は無いし、音色も濃厚さが薄れている」「697Zが早々と生産完了になって残念だ」など書いておりましたが、697Zの開発協力者であるカナダのジャズトロンボーン奏者Alastair Kayは697Zから897Zへの大幅な仕様変更については了承されているのか、あるいはどのように思われているのかずっと気になっていたのでした。
最近ふとAlastair Kayについてネット検索してみたら、Alastair Kayは897ZCAというモデルを使っていることが判明しました。897ZCAはカナダ市場限定のモデルで、仕様を見るとリードパイプ固定でスライドも697Z同様のタイトなクリアランス(内管と外管の隙間が狭い)、697Zの仕様をそのまま継承したモデルのようです。違いといえば、バランサーくらいですかね(ヤマハカナダのホームページの記載されている画像は通常の897Zで897ZCAではないようですが)。
897Zを試奏した時に697Zの開発協力者であるAlastair Kayがこの仕様変更に納得したハズが無い、と確信を持ったのですが、やはりAlastair Kayはリードパイプ交換式、スライドクリアランスの変更は認めず、697Zをそのまま継承した897ZCAというモデルを作らせたみたいですね。しかもカナダ市場限定というところが、なんとも・・・(大人の事情か?)。697Zの素晴らしさを体感しているプレイヤーなら絶対に897Zの仕様変更は許せないですよ。Alastair Kay素晴らしい!また、僕が大学生の頃から大好きで非常に大きな影響を受けたトロンボーン奏者Ian Mcdougallも897ZCAを使っているということも興味深いところ。
ヤマハさんには申し訳ないけど、リードパイプ交換式897Zはどうしても使う気になれません。しかし、ヤマハカナダの決断は凄いですね。おそらくカナダ以外の国では通常のリードパイプ交換式897Zが販売されているはずですが、ヤマハカナダのホームページには897ZCAしか記載されていないので、カナダでは通常の897Zは買えないということなのでしょうかね。選択肢として通常の897Zもあって良いような気もしますが・・・(Alastair Kayが許さない?)。
897ZCAはとても興味をそそる楽器ではありますが、今使っている697ZをDCTV処理してから2年経ち、とても良い響きになって来たところなので、事故などでダメにならない限りはずっと697Zを使い続けると思います。もし万が一697Zがダメになったとしても、ほぼ同仕様の897ZCAがあるということでちょっと安心。
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