残り時間

4月になっちまった。今年ももう残すとこ、後9ヶ月・・・、って4月に入ったばかりだというのに、なんだか年末のような気分になってしまうのはなぜだ？

今年は諸々あせりモード。残り時間は少ないのだ、という感覚。人生という大きなくくりで考えれば、物理的な残り時間はまだまだたっぷりあるようですが、スポーツ選手が現役で活躍できる期間はとても短いのと同じように、演奏家も全盛期といわれる最も演奏が冴えている時期(いわゆる脂の乗ってる時期)というのも案外短い。若い頃は冴え渡る才能で素晴らしい演奏をしていた演奏家が晩年以降急速に衰えてしまうパターンは多い。特に日本人の金管楽器奏者はその割合が非常に高い。対して欧米の金管楽器奏者は晩年になっても演奏能力が全く衰えないどころか晩年に向かうにしたがって逆にパワーアップしている人もいたりする。この差は人種の違いもあるかもしれませんが、おそらく日本と欧米では奏法、トレーニング法(身体のケアも含めて)に関する意識の差が想像以上に大きいのだと思います。やはり欧米の方が金管楽器の歴史は圧倒的に古いので、奏法に関する研究も盛んに行われ、あらゆる奏法、トレーニング法が確立、実践されています。数年前から日本でもようやくそういった奏法に関する情報が一般的になってきたところでしょうか。


「残り時間」という感覚、今年はとても意識してしまいます。

とはいえ、未来の「残り時間」を気にしてばかりいてもダメなので、とにかく「今」やるべき事を確実に実行していこう。