のっけからコロぶ

日々の趣味のこと、日記として。

車中泊 一人用 キャンピングカー製作 走行充電の話  

2024-10-13 20:04:51 | 日記
考えてみれば、2000whくらいのデカいポータブル電源
にすれば、配線なんぞに四苦八苦しなくて済んだんですよ。

見栄はって、普通のキャンピングカーみたいに自家発電
できるようにやろうなんて、ド素人にはハードル高いですよね。

ポータブル電源だと、車中泊の旅をしていて、いったいどこで
充電させてもらえるの?? ってとこなのですよ。ポータブル電源
で旅をしている方達は皆さんそう思ってますよね。でっかい
ポータブル電源をよっこいしょと、ホテルのロビーの前を
通ったり、民宿に持ち込むのも、なんか言われたら、とか、、、


だから走行して充電できるのは、凄いんです!!


注)ここでちょっと追加訂正です。 令和6年12月

ポータブル電源でも、走行充電できるものも現在はあるようです。
ただし、大容量のものになると、24時間走行充電しないと満充電
にならない、とか現実的ではないものもあるようなので、それを
含めて、どのようなシステムにするかを検討してくださいね。




上のデータは走行充電を3時間下道走行して、25.9% → 64.95%まで
充電出来たという結果です。エアコンは使用してません。充電量は30A。

200ah リン酸鉄リチウムバッテリー  12V×200Ah=2400Wh
 
このバッテリーを充電しました。 

電流値が8.62Aとなっているのは、クルマのバッテリー保護のために
アイドリングしているエンジン回転数が上がっていない時は充電量を
落としてます。走行中は30A付近で充電してます。

想像するに、高速走行だと、もう少し充電の効率が上がるでしょうね。
だって信号待ちしないからね。





今年の2月、北海道で2週間の車中泊の旅しましたが、一回も
ホテルなどには泊まりませんでした。走行充電できれば、完全に
自家発電ができますから。ここなんですよ、大事なことは。

走行充電のシステムを組むにあたって、やはりネット検索すると
レノジーが出てきます。中国製だとは思いますが、調べたところでは
製品はしっかりしてそうです。



レノジーでは、ソーラー発電と走行充電を両方同時に制御できる
走行充電器は2種類ありまして、50Aと30Aとがあります。
悩んだのはここ。考えてみればすぐ判断つきますが当初は判らず
悩みました。

ハイエースなどは、皆さん50Aを選んでます。オルタネータという
クルマに付いてる発電機は100Aくらいかな、大容量なので大丈夫な
ようです。軽バン(ハイゼットカーゴ)はオルタネータ、どのくらいなの?
と調べたら60A前後とかくらいだそう。だから軽バンなどでは30Aのほうを
普通は選びます。

実際、レノジーの30Aの走行充電器で走ってみると、確かに30Aくらい
充電しております。ただしクーラーなどは使ってません。たぶん30Aの
走行充電は軽自動車のオルタネータとしてはギリギリのお仕事なような
気がします。クルマの電気はいろんな所で使ってますから。



これ、レノジーのBT-2というBluetoothでバッテリー、走行充電器の
状態をスマホなどで観られるもので、これは走行充電器のほうに
接続した画面。

たぶんアクセル踏んで、エンジンを吹かした状態の画面だったと
思います。確かにメインバッテリー(クルマの鉛バッテリー)から
リン酸鉄リチウムイオンバッテリーに29.94A供給されてます。




これが、ソーラー発電と走行充電を両方やってる時のデータ。

うん?、単なる走行充電よりも充電電流が落ちているではないか!
と思いますよね。そうなんです、ソーラー発電と併用すると
走行充電がmax15Aになるんです。なので結果として走行充電15.59A
ソーラー発電7.34A、合計23.66A程度の充電となります。(足し算が
合わないのは不明)

私の考えでは、走行充電のみで、クルマのオルタネータに
30Aの充電を頑張らせるよりも、ソーラー発電と走行充電を
併用することによって、オルタネータは15Aの充電する仕事で
済むので、クルマの電装部品に優しいと思うんです。

走行充電15A+ソーラー発電7A、合計22Aの充電をさせると
4時間の走行で、おおよそ30%→70%くらいの充電結果に
なると思います。




これはですね、バッテリーのほうにBT-2を接続した時の画面です。
こちらのほうがバッテリーがどのくらい残量があるのかが、メーター
表示で一目瞭然。私はバッテリーのほうにBT-2を接続するほうが好き。

これ、実家から自宅まで3時間ソーラー発電のみで走った結果。
天気は薄曇り、のち晴れ。充電量の表示は画面に入ってませんが
実際にはこの画面の下にあります。

69% → 80.36%

という結果となりました。3時間全部晴れてはいなかったですが
まあだいたい晴れてました。ソーラー発電、こんな感じですが
あれば頼もしい存在ですよね。




リン酸鉄リチウムイオンバッテリーにBT-2を接続した時は
充電電流は下から4段目のように表示され、走行充電と
ソーラー発電との合計電流を表示してます。

BT-2を走行充電器に接続するか、リン酸鉄バッテリーに接続する
かはお好みですね。

BT-2は走行充電器には付属していなくて別売りです。
でも絶対便利です。



番外編です。

軽自動車でも50Aの走行充電器を付ける方法が無いわけでは
ありません。それは強化オルタネータ90Aあたりを付けちゃう
のですよ。私も今のオルタネータが壊れたらそうしようと
思ってます。

その強化オルタネータで、ソーラー発電7A+走行充電25A、
合計32Aでクルマに優しい仕様となります。緊急充電したい
時は走行充電50Aも選択できます。

はなっからソーラー発電と走行充電を併用することのみ、と前提に
すれば、50A走行充電器を付けて、走行充電は25A+ソーラー発電で
軽バン純正のオルタネータでもギリギリ通常使用出来そうな気もします。
このへんは難しい選択ですね。

私の使い方たと、50Aの走行充電器を付けなくても、リン酸鉄リチウム
イオンバッテリー200ahを無理なく満充電出来てたので、30Aの
走行充電器で選択は間違ってはいなかった、とは思ってます。
しかし、暖房器具やクーラーなどを使う人は50Aでないと間に合わない
と思います。30Aか50Aにするかは、よーく熟慮してから決めるべき
です。


まあ、クルマいじりする人は強化オルタネータにしそうですね。
私は純正ノーマル派なんですけどね(笑




何回かに分けて一人用キャンピングカー、電気自給自足車の
製作の過程を書いてきました。

昔みたいに大都市のビジネスホテルが1泊3000円なんて時代は
良かったですが、昨今は高くなりましたからね。気ままな車中泊の旅も
いいですよ。



これから軽ワゴン車でキャンピングカーを作ろうという方の参考に
なれば幸いです。

聞きたいこととか、私で答えられる範囲ならばご連絡ください。





車中泊 一人用 キャンピングカー製作 配線編

2024-10-13 11:44:03 | 日記
だんだん秋本番の空気が漂ってきましたね。私は雪の景色が
大好きなので、吹雪の津軽に一度行ってみたいです。どんな
風景を見せてくれるのか、今から楽しみです。


今回はヒート機能付きのリン酸鉄リチウムイオンバッテリーが
欲しくて、100ahの小さいバッテリーを2個にしましたが
200ahのデカいヒート機能付きバッテリーがあるならば
配線や保管時の手間が減るので、これから作る方は1個にした
ほうが良いです。今から思えば100ahバッテリー1個でも私の
使い方だったら間に合った気もしますね。


車中泊するために何が必要で、それをどこに配置するかを
まず考えました。寝るところはどこにするか、まあ右寄せにすると
左がテーブルや出入りするのが左になる。出入りを左にすると
運転席までぐるっと回らないといけないし、やはり出入りは
右にすることに。

そうなると、ベッドは左寄せ。テーブルは出入り口の所にして
邪魔になるから、一応折り畳み式にすれば使い方に柔軟性を
持てる。ここまで決まれば、あとは自ずと決まってくるが
問題はバッテリー関連の置き場所だな。

ハイゼットカーゴは助手席の下にクルマの鉛バッテリーが
設置してある。そうなると、配線が短くて済む助手席のすぐ
後ろがいい。だとすると、ベッドの下、アタマの下に危ない
ものがいっぱい置いてあることになる。うーむ、それで良い
のか?? とずっと考えたが、ベッドの板、マットレスが
バッテリーの間にあるし、危ないは危ないかもしれんが
その時は共に逝こう!ということで(笑

そもそも寝るときはインバーターも使わないし、USB給電
くらいならば実際危なくないと思う。




このベッドの枕の下にリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを配置する
ことにした。







食事、調理するイスの下にバッテリー、インバーター、12Vソケットと
USB端子のついているやつを配置。

なので、この場所に座って、すべて手が届くようにした。さしずめ
学生の時の北向き四畳半の部屋のようだ(笑


大まかな揃えたものをリンクしておきます。








会員特別価格7/26-7/29  スマート リン酸鉄リチウムイオンバッテリー100AH 12V

会員特別価格7/26-7/29 スマート リン酸鉄リチウムイオンバッテリー100AH 12V

スマートリン酸鉄リチウムイオンバッテリーは、弊社で取り扱っているリン酸鉄リチウムイオンバッテリーの改良版です。重量が軽くなり、バッテリーの充放電回数を2000サイク...

RENOGY JAPAN 株式会社

注) この手のバッテリー、毎年良くなってます。これは2023年の製品です。
  これから製作する方は、最新のバッテリーを買ってくださいね。



一番判らなくて困ったのが配線の太さ。いいんだか、悪いんだか全く判らんが
たぶんこんなに太くなくてもいいんだろうが、太いほうが燃えたりせんだろ
と22sqに決めた。いろんな方がYouTubeとかサイトで書いてあるのを
いっぱい読んで、この結論にした。論理的根拠は無い。赤黒各3m。







こんな太い圧着端子も高いし、圧着工具も無いので、それもAmazonで
安物を買う。安物の圧着工具は3回目で壊れる(笑。  でも、圧着は
出来たので、最後まで使えた。



レノジーの説明書です。各所にヒューズを配置するのですが
これを参考にアンペア数を決めました。この説明書でかなり作業が
進みましたよ。

ヒューズはこんなのをチョイス。


走行充電と言って、クルマが走行することにより発電してますよね、その
電気の一部を車載のリン酸鉄リチウムイオンバッテリーに走りながら
充電することです。それとソーラーパネル両方でリチウムバッテリーに
充電するのが、クルマの電装に負担をかけずに出来るのです。

このお話は次回やりますね。



配線の続きです。


助手席の下のステーに穴を開けて、そこから後ろのリン酸鉄リチウム
イオンバッテリーのほうまで通しました。まあ無理矢理ちゃーそうで
すが、よーく考えて、ここに決定。大きめに穴を開けて、角を丸めて
絶縁テープを念のため貼っといた。







クルマのバッテリーからリン酸鉄リチウムイオンバッテリーまで
とても近いでしょ。この22sqのコード、高いのですよ、実に。
3メートルで足りました。

バッテリーからインバーターにいく線とかも、すべて22sqの線で
やりました。なので配線は22sqの赤黒各3mですべて間に合った。


最終的に、あとでクルマを使わない保管時や実際に使ってる時に
安全に取り扱えるように、ブレーカーは3つ配置。


クルマの鉛バッテリー → 走行充電器

ソーラーパネル    →  走行充電器

リン酸鉄リチウムバッテリー  →  走行充電器


どうやら、このレノジーの走行充電器、待機電力が多いらしく
バッテリーに余裕のない時などにブレーカーが役に立ちそう
なので設置しました。

あとクルマバッテリーと走行充電器の間は、リン酸鉄バッテリー
をこれ以上充電したくない時とか、朝イチでエンジンを掛ける
時、リン酸鉄リチウムバッテリーに余計な負担をさせないように
付けました。

いまさら言うのもなんですが、実際に一人で車中泊した時に
電気毛布を使うか使わないかで、かなり消費電力が変わりますが
私は使わなかったんですよね。ガスカートリッジストーブを
短時間で使ってしのぎました。なので、ソーラーパネルまで
必要だったのか??? とは思ってます。

実際には、リン酸鉄バッテリーを常に満タンにするのは、あまり
良くないとも言われてるので、ソーラーパネルのブレーカーを
切ってることは多かったですね。

でも、撮影旅行で使うので、3日間とか同じ場所に滞在することを
考えると、100ahバッテリーを2個と、ソーラーパネル220wは
安心できる装備だと思ってます。どう使うかにより装備は変わって
きますよね。クーラーは必須とかなら、まだ容量足りないかも
しれません。



最終的にこんな配線になりました。





バッテリーの上に渡ってる木材で、バッテリーを押さえてます。
クルマのバッテリーの止め方と一緒のやり方です。


私もこのシステムを組む際は、本当にパーツ選びに苦労しました。
ヒューズは何Aがいいのか、配線コードは何sqがいいのか、とか
難しいことはたくさんありました。

一番簡単というか、全部ひっくるめて売ってるのはレノジーでした。
なので、互換性を含めて安心だし、ちょっと割高な気もしますが
製品として、しっかりしてそうなので、レノジーですべて組みました。


なにか不明点や、私で判る範囲でしたら、いつでも相談にのります。
また、「ここは間違ってます」とのご指摘もありましたらお待ちしてます。
今後のために、有難いです。



次回は、一番悩んだ走行充電器のお話をします。