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北海道にずっと住んでいる友人が言ってました。
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エゾシカと3回ぶつかった、と。
バンバン飛ばす人ではないんですけど
毎日仕事でクルマを運転してるし、大自然の
中に住んでいる人なので避けられないこと
なのでしょうか。
当然、任意保険で車両保険にも加入してるんだ
けれども、30万とか50万とか修理代がかかる
らしく、衝突事故を起こすたびに保険料が
はね上がるそうで、鹿も人も大変なことです。
鹿は意外にも目が悪いらしく、道路は危ない
ところだと自覚しているんでしょうが、一か八か
オスがまず飛び出してきて、それに続いてメス
や子供がついて飛び出すようです。
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猫とかもそうなんですけど、道路の端に鹿がいて
クルマのほうを見ていてもですよ、クルマを認識
していても、直前でクルマの前を横切ろうとする
んですよね。その心理状態は分からないんですけど
どうやら猫も鹿も目があまり良くないらしいです。
だから、速く動くものの距離感が判らず、直前に
なってクルマを認識して、慌てて動き出すらしい。
路肩に動物が居た場合は減速したほうが賢明です
ね。
北海道に住んでいる人は判っているんですけど
観光でレンタカー借りて走る場合は、ホントに
気をつけてくださいね。鹿はあちこちにたくさん
居ますよ。びっくりするくらい。
根室の国道では、道路脇に動物が出てこれないよう
にフェンスが設置してあります。ですが、それも
ほんの一部の場所だけで、ほとんどがフェンスなんて
無いです。
私なんか、自分のクルマで北海道を走ってるので
万が一、エゾシカと衝突事故を起こして、自走して
帰れなくなる事態にもなりかねません。なので
ゆっくり走れるところでは、マイペースでゆっくり
走ることを心掛けています。
本題の、「なぜ鹿は道路に出てくるのか」です。
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冬の雪の降る地域になりますが、道路に融雪剤を
撒きます。その中に塩化カルシウムが入っています。
それを舐めにきているようです。塩は厳密には塩化ナト
リウムなんですが、塩化カルシウムでも塩分補給になる
ようで、よく道路脇に設置してある滑り止め砂のビニール
を破って鹿が舐めてる被害もあるようです。あの砂の中
にも塩化カルシウムが入ってますからね。
動物も塩が必要なんですよね。困った話です。
海の水ではダメなんですかね。
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もう1つ、困ったことは、鉄道の線路のところに鹿が
よく出てきます。これもどうやら理由があって、レールの
鉄を舐めにくるようです。要するに鉄分補給のためのよう
です。
最近の実験で、鹿の塩分と鉄分補給のために、鹿が誘わ
れて寄ってくるような固形物を作り、それを森の中に
設置すると、多くの鹿たちがそれに誘引されて、舐めに
くるそうです。鹿の捕獲とかにも利用するらしいです。
鹿との衝突事故で、トラックのガラスを突き抜けてきて
運転手も死亡した事故もあるようです。動物保護と
自然保護、それと人間の生活との共存はとても難しい
とは思いますが、少なくとも人がクルマで動物が避けら
れないくらいのスピードで走るのを考えてもいいのかな
と、ふと北海道を走って思いました。
冒頭の写真は踏切のすぐ脇にいたエゾシカたちです。