『私の本棚』

※不定期公開

運の良い方、縁の有る方、勘が働く方。

ご覧戴けたら幸いです。

心の宝箱【結果は大事ですが、そこに至る過程も大事なことです。努力は報われなくても、努力し続けたその日々は、間違いなくそれからの人生の糧になります】

2024-11-13 23:42:28 | 心の宝箱:小路幸也


『ヒア・カムズ・ザ・サン 東京バンドワゴン⑩』小路幸也(集英社2015/4/30)

 

老舗古書店〈東亰バンドワゴン〉を営む堀田家に、まさかの幽霊騒ぎが持ち上がる。
夜中に棚から本が落ち、白い影が目撃されて、みんなドキドキ。我南人たちがつきとめた、騒動の意外な真相とは? 
さらに、貴重な古文書を巡って招かれざる客が来訪。それが思わぬトラブルへと発展。シリーズ第10弾
『夏、猫も杓子も八百万』『秋、本に引かれて同じ舟』『冬、男の美学にはないちもんめ』
『春、ヒア・カムズ・ザ・サン』4話連作短編集。

・出会いと別れを繰り返しながら、人生は続いていきます P108

・皆がうまくやっていく秘訣は気を遣わずに相手を尊重して、のんびりとやること P144

・起こってしまった悲しいこと辛いことを掌に載せていつまでも見つめていると、そこで足が止まってしまいます(略)
人には後ろに眼はありませんよね。
それは、顔を上げて、前を向いて、進むために、歩いて行くために前しか見えないんだ(略)
前を向いて、明日を見つめて、毎日を元気に過ごしていきましょう。明日にはきっといいことがある。
それを探しに行こうと思えば、先にあるもの全てが楽しみに変わっていきます P172

・長い人生、目標を立てて何かを目指せば、成功するときも失敗するときもあります(略)
結果は大事ですが、そこに至る過程も大事なことです。
努力は報われなくても、努力し続けたその日々は、間違いなくそれからの人生の糧になります(略)
目指して辿り着いたところが、目標にしていたところであろうと、違うところであろうと、
その場所からどうやって生きていくのが大切ですよね。
むしろそこからが本当の人生と言えるかもしれません P245

・大事なのはよ、どこに行くか、じゃねぇ。
何をするか、じゃねぇのか? P291



心の宝箱【物事はただ努力すれば全て解決できるほど甘くはない】

2024-11-13 19:49:49 | 心の宝箱:池井戸潤


『下町ロケット④ ヤタガラス』池井戸潤01(小学館2018/10/3)

 

社長の佃航平の閃きにより、
トランスミッションの開発に乗り出した佃製作所の挑戦はうまくいくのか?
ベンチャー企業のギアゴーストやライバル企業のダイダロスとの戦いの行方は?
帝国重工の財前道生が立ち上げた新たなプロジェクトとは?
実家の危機に直面した番頭の殿村直弘のその後は?
大きな挫折を経験した者たちの熱き思いとプライドが大激突。
準天頂衛星「ヤタガラス」が導く壮大な物語の結末は?
シリーズ第4弾


・商売ってのは人がやるもんだ(略)
世の中には、理解できないことも思うようにならないこともあるさ。
でもね、それはそれで受け入れていくしかないんじゃないですか P11

・怒り狂うことができればそのほうが楽なのかもしれない P24

・必ずしも人格者出世するわけではない P71

・新たな何かを生みだすときに必要なのは非日常的な力 P128

・物事はただ努力すれば全て解決できるほど甘くはない P170

・強気は、内に秘められた危機感の裏返しではないか P227

・陰口を叩く者には叩かせておけばいい。
人間はその歴史の中で、様々な差別や偏見と戦ってきた。
だがそれは、決してなくなることはない。
人前でせいぜいあからさまにしないだけの社会性を多少学ぶ程度だ P274

・カネに縛られるほど、無様なことはない P322



心の宝箱【諦めたら、そこで終わる。なんだってそうだ。自分で終わりを決めるな。そんなものは単なる逃げだ】

2024-11-13 18:57:46 | 心の宝箱:池井戸潤


『陸王』池井戸潤(集英社2016/7/10)

 

足袋作り百年の老舗が会社の存続を賭けてランニングシューズの開発に挑み、
幾多の苦難を乗り越えていくサクセスストーリー。

・でも、その人は最初から腐ってた人じゃなかったかも知れませんね(略)
だって、その人、誰も考えつかなかったようなことをやり遂げたんでしょう。
それはそれで大したものじゃないですか(略)
その人も昔はそうじゃなかったはずだっていうことです。
きっと新しいものを発明するために血の滲むような努力をしたに違いないんですから。
そういう努力は、小狡い人や性根のすわっていない人にできるもんじゃありません P171

・倒産ってのは、ぎっくり腰みたいなもんなんです(略)
ある日突然出る。なぜそうなったかはいろいろな理由があるでしょう。
でも、一度ぎっくり腰になった者はたいていクセになって、またいつかやる。
不思議なもので、会社の経営ってのもおうおうにして同じものなんですよ P209

・「ちょっとしたこと」に気づいて乗り越えるまでが、
実は「たいへんなこと」に違いない P255

・いいチャンスじゃないか。
疑ってばっかじゃなく、たまには自分を信じてみたらどうだ P283

・真剣に向き合えば向き合うほど、

有るか無いかわからない自分の才能や可能性を信じるしかない P296

・ずっと変わらないものがあってもいいと思うけど、
良いものができたんなら変えていくべきですよ P306

・ビジネスというのは、ひとりでやるもんじゃないんだな。
理解してくれる協力者がいて、技術がって情熱がある。
ひとつの製品を作ること自体が、チームでマラソンを走るようなものなんだ(略)
ひとつひとつ、壁を乗り越えていけば、いつか必ず納得できる製品が完成するはずだ。
それを信じ、地道な努力を継続していくしかない P337

・人だよ。
絶対に代わりが無いのは、モノじゃない。
人なんだ P351

・大事なのは会社の大小じゃなく、プライドを持って仕事ができるかどうかだ(略)
本当のプライドってのは、看板でも肩書でもない。
自分の仕事に対して抱くものなんだ(略)
どれだけ自分と自分の仕事に責任と価値を見いだせるかさ P352

・人生の賭けには、それなりの覚悟が必要なんだよ。
そして、勝つために全力を尽くす。
愚痴をいわず人のせいにせず、できることはすべてやる。
そして、結果は真摯に受け止める(略)
全力でがんばってる奴が、すべての賭けに負けることはない。いつかは必ず勝つ。
お前もいまは苦しいかもしれないが、諦めないことだな P358

・もし世の中から、おカネっていう価値観を取っ払ったら、
後には本当に必要なものや大切なものだけが残るんでしょうね P395

・諦めたら、そこで終わる。
なんだってそうだ。
自分で終わりを決めるな。
そんなものは単なる逃げだ P479

・もし、気にくわないんなら、力でねじ伏せろ(略)
言い訳ができないように徹底的に打ちのめせ! P482



心の宝箱【「騙されたほうが悪いんやろか」「いいえ、騙したほうが悪いんですよ。当たり前じゃないですか」】

2024-11-13 18:48:50 | 心の宝箱:池井戸潤


『オレたちバブル入行組』池井戸潤07(文藝春秋2004/12/5)

 

大手銀行にバブル期に入行して、今は大阪西支店融資課長の半沢直樹。
支店長命令で無理に融資の承認を取り付けた会社が倒産した。
すべての責任を押しつけようと暗躍する支店長。四面楚歌の半沢には債権回収しかない。
夢多かりし新人時代は去り、気がつけば辛い中間管理職。銀行を舞台に繰り広げられるお仕事小説。


・仕事なんてそんなもんだろ。
誰か夢を実現させた奴がいるか P66

・真の敵は背中にあり P113

・銀行には様々な人間たちがやってくるが、こと態度が悪いという点では国税はヤクザの比ではない。
ヤクザならせいぜい店頭で
怒鳴り散らすぐらいが関の山だが、
こいつらは銀行の中にまで土足で入り込み、国家権力を笠に威張り散らした挙句、
気に入らないことがあると「シャッター閉めるか?」と常套句と化した脅しの言葉を吐く。
間違ったエリート意識、歪んだ選民思想の産物で、つまらぬ奴に権力を持たせるとこうなる、の典型だ P115

・「騙されたほうが悪いんやろか」
「いいえ、騙したほうが悪いんですよ(略)
当たり前じゃないですか」P149

・失われていく希望に代わり(略)
ひたひたと忍び込んでくるのは、底なしの不安である P188

・夢を見続けるってのは難しい(略)
それに比べて夢を諦めることのなんと簡単なことか P311




心の宝箱【人生は一度しかない。ふて腐れているだけ、時間の無駄だ。前を見よう。歩き出せ。どこかに解決策があるはずだ。それを信じて進め。それが、人生だ】

2024-11-13 14:34:18 | 心の宝箱:池井戸潤


『オレたち花のバブル組』池井戸潤08(文春文庫2010/12/10)

 

巨額損失を出した一族経営の老舗ホテルの再建を押し付けられた半沢直樹。
銀行内部の見えざる敵の暗躍。
金融庁の「最強ボスキャラ」との対決、出向先での執拗ないじめ。
四面楚歌の状況で絶対に負けられない。
銀行を舞台に繰り広げられるお仕事小説、

半沢直樹シリーズ第2弾。


・なんとでもいえる、一度手が離れてしまえば P20

・人生は変えられる(略)
だがそれには勇気がいる P217

・自分の人生は自分で切り拓くさ P300

・人生というものは結局のところ自分で切り拓くものである。
肝心なことは、その時々で全力を尽くし、納得できるように振るまうことだ P344

・人生は一度しかない。
ふて腐れているだけ、時間の無駄だ。
前を見よう。歩き出せ。どこかに解決策があるはずだ。
それを信じて進め。
それが、人生だ P361