『ヒア・カムズ・ザ・サン 東京バンドワゴン⑩』小路幸也(集英社2015/4/30)
老舗古書店〈東亰バンドワゴン〉を営む堀田家に、まさかの幽霊騒ぎが持ち上がる。
夜中に棚から本が落ち、白い影が目撃されて、みんなドキドキ。我南人たちがつきとめた、騒動の意外な真相とは?
さらに、貴重な古文書を巡って招かれざる客が来訪。それが思わぬトラブルへと発展。シリーズ第10弾
『夏、猫も杓子も八百万』『秋、本に引かれて同じ舟』『冬、男の美学にはないちもんめ』
『春、ヒア・カムズ・ザ・サン』4話連作短編集。
・出会いと別れを繰り返しながら、人生は続いていきます P108
・皆がうまくやっていく秘訣は気を遣わずに相手を尊重して、のんびりとやること P144
・起こってしまった悲しいこと辛いことを掌に載せていつまでも見つめていると、そこで足が止まってしまいます(略)
人には後ろに眼はありませんよね。
それは、顔を上げて、前を向いて、進むために、歩いて行くために前しか見えないんだ(略)
前を向いて、明日を見つめて、毎日を元気に過ごしていきましょう。明日にはきっといいことがある。
それを探しに行こうと思えば、先にあるもの全てが楽しみに変わっていきます P172
・長い人生、目標を立てて何かを目指せば、成功するときも失敗するときもあります(略)
結果は大事ですが、そこに至る過程も大事なことです。
努力は報われなくても、努力し続けたその日々は、間違いなくそれからの人生の糧になります(略)
目指して辿り着いたところが、目標にしていたところであろうと、違うところであろうと、
その場所からどうやって生きていくのが大切ですよね。
むしろそこからが本当の人生と言えるかもしれません P245
・大事なのはよ、どこに行くか、じゃねぇ。
何をするか、じゃねぇのか? P291