川名壮志 「僕とぼく」

川名壮志　「僕とぼく」

 

 

今まで読んだ本の中で一番面白かったかも…。ノンフィクション。唸るしかない。僕もボクもすごい人生を歩いている。

家族の早すぎる死が、残された家族にどのような影響を残すのか、私は今まで無関心であった。加害少女はカッターナイフで被害者の女の子だけでなく、残された家族の心も同時に、崩壊の寸前までビリビリに切り裂いたのだ。そのまま崩壊の方向に一気に崩れてしまう場合も多いだろう。ギリギリの所で二人の兄と父親を踏みとどまらせたのは、幼くして亡くなったさっちゃんだったのでは。

作り話ではないという事実にひたすら圧倒される。