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ひとりごとです

映画 ■■COLD WAR あの歌、2つの心■■

2019年08月10日 | 映画

これは小さな映画館でしか上映されていない映画

映画 ■■COLD WAR あの歌、2つの心■■

☆☆

 

 

また途中眠くなった

全編モノクロだった

 

 

 

50年代、冷戦下のポーランド

ポーランドに人づてに伝承されている民謡と舞踊を集めて

音楽舞踏学校でパフォーマーを育成し

国内だけでなくロシアや東欧、ついには西側のパリまでも

巡演していく話だった

その音楽舞踏学校の音楽科ヴィクトルと歌手のズーラの話

 

感じたことを箇条書きに

 

歌手のズーラは境界性人格障害だと思った

父親から性的虐待を受けそうになり防衛のため殺人未遂

親からの虐待は

境界性人格障害を引き起こす要因となることも

愛に飢え、自己肯定感が低い

「魔性の女」と言われていたけど

何故か人を惹きつける魔力が宿っている

酒に溺れ人生を破壊する方向に進む

愛する人を試したり、怒らせたりすることが彼女なりの愛情表現

普通は伝わらないのだけど

ヴィクトルはどこまでもズーラを追い求める

 

 

 

冷戦下、ポーランドはロシアの衛星国的存在だったのか

「フランスに行きたい」なんて言おうものなら

逮捕されてしまう社会情勢

今はEUに加盟し

シェンゲン条約により

パスポートなしでフランスに行けるのに

 

ここでEUを離脱しようとしているイギリスのことを思った

このような自由な人や商品の行き来を閉ざすことに

NOと言ったこと

とても残念に思えた

この映画を観ながら

 

 

ヴクトルは

別の国に憧れてそこに移住して

でも、ズーラはなじまなくて

自分の国に帰りたくて帰って

ズーラを追ってヴィクトルも帰る

それだけの話なのに

当時のポーランドとフランスでは

国を移動するのも命がけだし

「裏切り者」と呼ばれ獄中生活を送ることになる

 

歴史に翻弄され

悲劇を体験する二人だが

禁じられるからこそ燃え上がり

情熱的になるということもあったと思った

 

 

ポーランドの民謡の優美さが

民謡の域を超えていたように思えた

本当に豊かで秀麗なのだ

ポーランドは

ショパン、ワーグナーの生まれた国だからなあ

 

 

国と国との関係に

ザワザワすることが多い今

このような映画は人ごとと思えない

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