イマシバシノアヤウサのお芝居
「アイランド」を観てきました
この劇団(ユニット?)も
下北沢のOFF・OFFシアターも初めて!
男性2人の二人芝居
色彩の少ないシンプルな素材を使った
舞台装置と衣装
戯曲がとてもいい
そしてこの戯曲を選んだのもすごいチャレンジ
アパルトヘイトやロベン島の刑務所や
「アンティゴーネ」の神話とか
一般ウケしない題材なのに
お芝居というのは
文学的なエンターテイメントなんだなあ
いつも低俗なTV番組ばかり観ていると
味わい方が分からない
そしてあれはやはり
黒人の俳優2人で演じてこそ
リアリティがでてくるのだと思う
神話に基づく戯曲などに造詣が深いとは
思われていない黒人の囚人2人が
「アンティゴーネ」を演じる
神と約束した法、及び人道的な「道」と
人間が作った「法律」との矛盾を訴える
「悪法もまた法なり」なのか?
悪法が神の道に反する時
神の道を踏みつけるのか?
「ああ無情」でも扱われていたテーマだ
長身で筋肉隆々の黒人が
ロープで作ったカツラをかぶり
女性役を演じてみせる
それがこのお芝居の狙いの一つなのかな?
と、思った
でもその馬鹿馬鹿しい出で立ちの
アンティゴーネが真理を訴える
それは黒人囚人が
長年実生活上の経験から痛感してきたこと
魂の叫び
黒人だからこそ重みのあるシーン
そういうこの戯曲の狙いが
今ひとつ感じられなかった
役者さんの技量と言うより
「リアリティー」の問題
何よりも
より手近なエンターテイメントに流れがちな自分
というか
スマホの下らない記事に
ニッチタイム捧げている毎日を
猛省しました
もっと文学に親しみ
上質な文化に触れなくてはー
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