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斎藤邦雄 「陸軍歩兵よもやま物語」
1941年3月、東宝の美術部に在職中招集された筆者は、6月になって北支の警備隊に配属された。
召集から敗戦までの陸軍での体験がコミカルな挿絵とともに綴られている。
北支に着いて早々、中国人捕虜を使って銃剣の剣先で人を殺す訓練をするシーンが生々しい。
八路軍が潜伏する村を襲撃した後は必ず村全体を焼き払うのがルーティンとは。
こちら側から見れば召集された日本兵は命令に従っていただけで、他の選択肢など無に等しい。
しかし中国人側から見れば、家族を訓練の実験台にしたり村を焼き払った日本人とはこの上なく冷酷で邪悪な存在だっただろう。
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