Seriously?

ひとりごとです

映画 ◾️◾️Perfect Days ◾️◾️

2024年02月04日 | 映画

カンヌ映画祭で主演の役所広司が

主演男優賞を受賞した作品
 
監督は小津安二郎に傾倒していたことで
有名なドイツ人監督ヴィム・ヴェンダーズ
 
これは見るでしょう!
 
 
映画 ◾️◾️Perfect Days◾️◾️
 
 
 
判で押したように
きっちり決まったルーティンを
毎日毎日続ける平山
 
無口で孤独で
未だにガラケー、カセットテープ
フイルムカメラを愛用
畳の部屋は
濡らした新聞紙をちぎってばら撒き
箒で掃き集めるおばあちゃんの掃除法
 
 
仕事はトイレ掃除
尊敬される仕事ではない
それはどこの国でも同じだろう
 
しかし平山は
日本人独特とも言われる職人気質で
黙々と便器を磨き続ける
普通は見えないところまで
小さな鏡を使って
汚れが残っていないことを確認する
 
 
 
 
 
ネタバレ感想
 
一般的な人から見たら
貧しい惨めな暮らしぶりかもしれない
でも平山にとっては
ときめくひとときの集まり
 
私も年末の大掃除する時
積もった汚れが綺麗に落ちると
とてもスッキリする
精神的な汚れも
綺麗に浄化されたような気持ちになり
力が湧いてくる
 
平山もトイレ掃除を
他に選択肢がないから
嫌々やっているのではなく
汚い場所を綺麗に磨き上げることに
達成感を感じている
 
自分が人のためになっていることに
この社会が回っていく上で
必要とされていることに
満ち足りているのだ
 
仕事のお昼休みに木漏れ日を愛で
フィルム付きのカメラで
写真に収める
仕事が終わったら銭湯の大浴場で
疲れを癒し
居酒屋で晩酌をし
読書をし
眠くなったら寝る
 
自分がときめくことを毎日順番に
繰り返しているだけ
嫌なことがあっても
自分で自分の機嫌を取ることを
上手にできる
 
 
ちょっと淡々としすぎてて
ちょっと退屈で
ちょっと観客に預けすぎ
(「どのように感じるかはあなた次第」
と、投げかけるだけ)
「ここはこういう意味なんですよ」と
説明してはくれない
 
 
ラストシーンをどう受け止めたら良いのか
よく分からなかった
喜びの涙なのか
後悔や悲しさや不安もある涙なのか
だからもう一度見たいと思っている
 
 
家に帰ってから
監督のインタビュー動画を見つけて
ますます作品に愛着を感じてしまった
 
使い古された言い方だが
私も
毎日の中にあるときめくひと時を
存分に味わいながら
大切にしたいと思った
 
人と比べないで
人になんと思われようと
自分がときめくなら
それを大事にし感謝したい
 
ときめくひと時のチェーンで
毎日のルーティンができるといい
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