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ひとりごとです

小川洋子 「猫を抱いて象と泳ぐ」

2021年08月28日 | 読書

小川洋子 「猫を抱いて象と泳ぐ」


大きくなり過ぎて狭い空間に囚われてしまった象のインディラ、ミイラ、とマスター。
リトル・アリョーヒンは大きくなりすぎることを恐れつつも、チェス盤の下、箱の中のベッド、人形操作用の暗く狭い空間に安堵する。
「暗く狭い空間」にはチェスの宇宙の様に無限の世界が拡がっている。
 
うーん、何なんだろうなあ、この「暗く狭い空間」の象徴するものは…
と、謎解きをするように読んだ。
 
母親の胎内かな?
閉ざされた空間に居心地の良さを感じるが、大きくなりすぎて出られなくなるのは怖い。
 
子どもの頃押し入れの中が好きだったのを思い出した。
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