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江戸川乱歩 「江戸川乱歩作品集III パノラマ島奇談・偉大なる夢他」

2021年11月05日 | 読書

江戸川乱歩 

「江戸川乱歩作品集III 
 パノラマ島奇談・偉大なる夢他」
 
 
恥ずかしながら江戸川乱歩は初めて。
 
人間が心の奥底に隠し持っている闇を覗くと、そこには宇宙のように広い色彩豊かで独創的で奇妙で恐ろしいほど美しい世界が広がっているのだと感じた。
 
禁忌とされ蓋をされているグロテスクな世界に、酷く興味を掻き立てられた。
 
「純真で善良な美」ではなく「不気味で醜怪な闇」を描いたこの作品集を面白いと感じるとは、私は大丈夫かと不安になった。
 
戦時中に書かれた「偉大なる夢」は、勝利を信じ日本人の優秀さ勤勉さを美化し、米国人を蔑視する作品。
戦後、江戸川乱歩はこの作品をどう思ったのか興味がある。
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