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大島真寿美 「ピエタ」
よく外国の歴史的に有名な芸術家を主人公にしたり登場人物にしたりして、事実に基づいた小説を日本人の作家が執筆しているけど、それをその国の人が読んだら、どれほどのリアリティーを感じるのだろうか…
と、そっちの方が気になった。
例えるならアメリカ人が葛飾北斎の暮らしぶりを描写するようなもの。
さまざまな小道具、貨幣価値、政治の仕組み、食事や服装の習慣、言葉遣い…
相当取材しないと書けないだろう。
壮大なプロジェクトだと驚きはするけれども、登場人物達に親しみや身につまされるような共感を感じない。
異国のお伽噺のよう。
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