2012年9月以降、中東呼吸器症候群(MERS:マーズ)の感染者の発生者が引き続き報告されています。
5月18日のWHOの報告によると世界的に、これまでに累計1,118人のMERSの確定感染者と、少なくとも423人の関連死亡者が報告されています。
WHOによれば、過去半年間で感染報告があった国はサウジアラビア、アラブ首長国連邦、カタール、オマーン、ヨルダン、イランです。また、同期間中、ドイツ、フィリピンでは、中東訪問歴のある人の発症例が報告され、最近では韓国でバーレーンから帰国した韓国人男性にMERSコロナウイルスの感染が確認されています。
一般的にMERSコロナウイルス感染は飛沫感染で風邪などの症状を引き起こします。通常その毒性はそれほど強くはありませんがMERSのようにウイルスが変異した場合は強い毒性を持つ可能性があります。
中東への渡航者は手指等の衛生保持、できるだけ人ごみを避けるか、マスクの着用、咳やくしゃみの症状がある患者とは可能な限り濃厚接触をさけるなどして予防対策に心がけてください。
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