連日、兵庫県知事やその幹部による問題が取り上げられていますが、昨日はその渦中にいる斎藤知事の定例会見が行われました。
すでにいくつもの証言があり、斎藤知事を告発した県職員さんの告発が事実である可能性が高くなっています。
しかしご本人だけはそれを認めていないご様子で、自己弁護に必死だったようです。
まず、公益通報した元県民局長をしっかり調査などを行う前に懲戒処分にしたことについては、ご本人が「うわさ話を集めて作成した」と供述したため、公益通報に当たらないと判断したと語っています。
ところが、この「うわさ話を集めて作成した」という県民局長の発言の根拠を求められると、斎藤知事はしどろもどろ。文書や録音などの根拠はないようで、まさに死人に口なし状態。
しかもこの告発文書について調査をしたのは、公益通報を担当する課ではない、斎藤知事との距離感が近い人事課だったことも問題視されています。
また、元県民局長は生前、自分の告発は「事実に基づいている」ということも主張しており、「うわさ話を集めた」という斎藤知事の説明とは矛盾しています。
さらに、関西テレビの取材で、元県民局長が公益通報を行った後、彼と親しい職員の元を人事課が訪ね、私物のスマホを提出するように要求してきたとのこと。その場で元県民局長とのやり取りをチェックされたそうです。
斎藤知事に対して昨日の定例会見で記者さんが質問すると、自分はスマホの調査まで指示はしていないとした上で、調査方法に問題はなかったと説明しています・・・問題ない???
上記の動画で、元明石市長の泉さんが、人事権を持っている人事課がスマホの提出を要求するのは事実上の強要で、職員としては断れないとコメントしています。
兵庫県では、本当に異常なことが起こっていたことが次々と明るみに出ていますが、もし、元県民局長さんの告発がなければ、今も平然とこうしたことが行われていたのかなと思うと、少しぞっとします。
兵庫県では全市の市長が集まった会合なども開かれていますが、斎藤知事はいつまで知事の座に居座り続けるつもりなんでしょうか。