タイトルはほとんど同じなのだが、見た目は相当変わるのが「B」付きのバッカニアだ。予算削減で乗る空母が無くなったバッカニアはRAFに再就職、ここでも長い間重用された。なにせ、冷戦真っ最中のころ、駐ドイツの機体では核を積み5分待機と物騒な任務もあったそうだ。
当初,下面グレーの標準迷彩が、多分こっちの方がらしいと感じる方が多いオーバーラップに、しかもつや消し。きな臭いことこの上ないが胴体の増加タンクと相まってますます個性的なスタイルだ。物騒な任務に着いていた機体の特徴は給油プローブなし、スリッパータンクとECMポッド、サイドワインダー付き。従ってこれにもタンクを付けた方が見場が良かったのだが、1機目でうんざりしたためパス。その代わり、内側パイロンを外してお茶を濁したぞ。塗るのもずーっと楽だ。ちなみに 燃料フル搭載のバッカニアは狭いヨーロッパで運用する限り空中給油は不要だったそうだ。さすがファンジェット。胴体内爆弾槽にスリッパータンクで低空侵入、モスキートの血筋だなー、こいつは。
ぶちぶちの種はS2と同じで、翼を伸ばすにしても、エアブレーキを閉めるにしても別の苦労が有る。もう少しがんばれば良かったと今思うのは翼。内翼に付けてある逆キャンバーが見えないし、材質故のなまくらエッジも残念な所。尚、椅子はレジンを使ったがキットの物でも十分らしく出来ると思う。S2,S2B共、塗料はクレオスビン生はちょっとイメージに合わなかったので調色した。
S2にも書いたが、あまり長くお手付きにしていると昔の細工が不憫になること多々有るので、さっさと作るに限る。でも、これの作り直しは勘弁だな。やはり、とりあえず出来たから良かった良かったとしておこう。