物持ちの良い友人宅の押し入れに眠っていた骨董品。発売当時、へーこんなのがインジェクションで出たの、凄いねーと驚いたキット。当然最初に出た「M」無しを買い込んだが、あれ無塗装かよ、数少ない写真を見るに、こんな風には塗れそうもないぞ、と諦めた飛行機だ。M付はバリエーション替えで、出たころには熱も冷めていて買わんかったはず。あの頃のフジミは本当に元気,と言うか模型業界全部がイケイケだったのかもしれない。昨今は、値段ばかり上がって中身はあの頃と大して変わらんキットばかり。
と吠えてはみたが、古いキットはなかなか手強いわけで、特にデカールには手こずった。あの手この手で何とか貼ったが、軟化剤塗ったらしわしわになったりで波乱万丈、スリル満点だった。
ドイツでの高速機研究資料に触発された無尾翼機。いかにものスタイルだが、きっとエンジン非力、仕方なしの双発。この仕様故の着陸時の大きな迎え角、前見え無さそう。空母向きではないと思う。尚この姿、主翼を持ち上げたクルセーダー(F8U)を彷彿とさせるように思うのだが。
インテイクの上の機銃も良い事は無いはず。ブラストはエンジンに良い影響を与えるわけがない。この辺り、ジェット機黎明期らしい機体だと思う。
模型の方もインテイクの上のガス抜きはぬるいモールドの上、場所が悪くて整形してると埋まってしまう。仕方がないので、塗って済ませたが、よほどの思い入れが無い限りこの位で折り合いをつけた方が健康的かもしれない。
カットラス、VX4でスパローの運用試験を行っていたとの事。スパローの初期型が黒(?)かったとは知らなかった。しかし、フジミさん、結構こだわって製品化していたのね。
これと同じルーツから開発されたスカイレイと。開発に手間取ったとの事だが、さすがにこっちの方が姿に無理が無いと思う。