福島市公会堂で行われた『福島アカデミック・ウインズ第1回演奏会』に行って来ました。
♪福島市公会堂♪
『福島アカデミック・ウインズ』は主に、現役音大生・音大卒業生・器楽講師や演奏家をしていらっしゃる方々で構成される一般バンドで、入団にはオーディションもあるそうですから初心者はもちろん、ブランクが空き過ぎている人が気軽に演奏に加われる感じではありません。
プログラムにも「吹奏楽ばかりではなく室内楽や同族アンサンブル、ソロなどの演奏会や音楽教室等を行う目的で結成されました。」という紹介文がありました。
演奏曲目はマーチングにはなじみのないものばかりですが、楽器を演奏するという点においては同じですから、いつか清水小にも指導に来ていただけることがあればいいなぁ…などと思いながら鑑賞していました
今回の演奏会で一番感じた普通の一般バンドとの差は、個人レベルの高さということより、「pp」が美しいということでした。
マーチングではよく「音を大きく」という注文をつけられがちですが、大きい音は無理やり出せても、小さい音の加減が出来ず押さえられなかったり、かすれてしまったり、ピッチが狂ったりということがよく起こります。
清水小とOBバンドのみなさんには演技だけでなく、「マーチングはうるさい」と誤解している人を驚かせることが出来る美しい演奏をいつも心がけて欲しいと思っています
11日の「題名の無い…」に出演していた芸大の先生が、日本の吹奏楽コンテスト等について、苦言を呈していました。
<大きな音を出す>指導は<体育会系的>にされているが、そこから先の<本当の音楽>の指導はされていない。もっと感情を表現してほしい。
という趣旨のお話をされていました。
吹奏楽の県大会を聴きに行くたびに、疑問に感じていたことへの答えを聞くことができたと納得いたしました。
清水小に来られる講師の先生の中にも同じ主旨の発言をされる先生がいらっしゃいます。
クラシック音楽マンガ「のだめカンタービレ」の主人公のように楽譜とは違う演奏でも聴衆を感動させてしまう音楽があるのかもしれませんが、それにしても絶対音感があったり、幼い頃にはビッチリ基本を叩き込まれた様子です(あくまでマンガの話ですけど)
やっぱり基本無くして応用は有り得ないでしょうから、今はまだ基本を身につけるのに精一杯の子供たちには途方にくれるお願いかもしれませんが、それでも私は基本の習得に留まることなく、感情まで表現できる音楽を目指して欲しいと思ってます