『フール・オン・ザ・ホイール』は、『BOLTS' AND NUTS'』(Tipo誌)で有名な、車漫画家の田中むねよし氏の手による作品です。フィアット500と、この車に魅せられた車マニアの青年の物語です。特にイタ車や、フィアットのネタに限定するわけではありませんが、車や車のある生活に関するような書籍ネタも時折やりたいと思います。
物語は、ミラノ食品のさえない営業である西本は、いつも上司より怒られていた。それでもこたえない彼を、同僚の松田はなぜか気になってしまう。西本の下宿を訪ねた松田が見たものは、散らかし放題の部屋と小さなポンコツ車だった・・・。というわけで、イタリア製の小さな大衆車、フィアット500に魅せられた若きエンスーの卵と、その彼を巡って起こる騒動を描いた作品です。古い中古外車を、情熱だけで維持してゆく様は、田中氏の代表作『BOLTS' AND NUTS'』の初期のノリを彷彿とさせるものがあって、峠でのフェラーリF355との対決あり、フリーマーケットで掘り出し物を巡ってのマニアとの戦いありと、車遊びの楽しさを凝縮したような作品になっています。ミニや古いポルシェ、シトロエンなども登場しますので、イタ車やフィアット500に興味はなくても古い車好きであれば楽しめると思います。
日本のドラマや、漫画などにチンクエチェントが登場する場合には、たいていかわいい車、お洒落な車という扱いが多いような気がしますが、こちらは(アバルトのような)闘う車として登場しています。そもそも小型大衆車を主役にした漫画は、あまりないと思いますので、そういった意味でも貴重な一冊かもしれません。また、『BOLTS' AND NUTS'』のほうは、作者である田中氏の生活の変化にともなって、作風が少しずつ変化していますが、これは氏がノリにノッていた時期のものですから、初期ボルナツのノリが好きな方にもお勧めの作品だと思います。
物語は、ミラノ食品のさえない営業である西本は、いつも上司より怒られていた。それでもこたえない彼を、同僚の松田はなぜか気になってしまう。西本の下宿を訪ねた松田が見たものは、散らかし放題の部屋と小さなポンコツ車だった・・・。というわけで、イタリア製の小さな大衆車、フィアット500に魅せられた若きエンスーの卵と、その彼を巡って起こる騒動を描いた作品です。古い中古外車を、情熱だけで維持してゆく様は、田中氏の代表作『BOLTS' AND NUTS'』の初期のノリを彷彿とさせるものがあって、峠でのフェラーリF355との対決あり、フリーマーケットで掘り出し物を巡ってのマニアとの戦いありと、車遊びの楽しさを凝縮したような作品になっています。ミニや古いポルシェ、シトロエンなども登場しますので、イタ車やフィアット500に興味はなくても古い車好きであれば楽しめると思います。
日本のドラマや、漫画などにチンクエチェントが登場する場合には、たいていかわいい車、お洒落な車という扱いが多いような気がしますが、こちらは(アバルトのような)闘う車として登場しています。そもそも小型大衆車を主役にした漫画は、あまりないと思いますので、そういった意味でも貴重な一冊かもしれません。また、『BOLTS' AND NUTS'』のほうは、作者である田中氏の生活の変化にともなって、作風が少しずつ変化していますが、これは氏がノリにノッていた時期のものですから、初期ボルナツのノリが好きな方にもお勧めの作品だと思います。
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