『誤解さまざま』の翻訳が終わり、日本滞在中に書いた最後の一作『許しがたい情熱』をこれから訳し始めるところです。この小説は「彼は言った…………」で終わっており、生前ついに完成することのなかった未完の作。プロコフィエフがどんな結末を用意していたのか、興味深いところです。
ところで、ロシア文学ご専門のN先生に翻訳済みの『ひきがえる』『彷徨える塔』を読んでいただいたところ、翻訳には及第点をいただけたのですが、「話の意味がよくわからない。何が言いたいのか??」とのご反応だったそう。
そうなのです! ことに『ひきがえる』はシュールでわかりづらいお話。ほかの作品にしても、大団円では終わらず、登場人物の落ち着き先がわからずじまいで、読者は「ん?」と放り出されるような一種独特の余韻があるのです。おまけに今回は未完の作とあっては、ゴールが見えず、またまた翻訳に手こずりそうです!
ところで、ロシア文学ご専門のN先生に翻訳済みの『ひきがえる』『彷徨える塔』を読んでいただいたところ、翻訳には及第点をいただけたのですが、「話の意味がよくわからない。何が言いたいのか??」とのご反応だったそう。
そうなのです! ことに『ひきがえる』はシュールでわかりづらいお話。ほかの作品にしても、大団円では終わらず、登場人物の落ち着き先がわからずじまいで、読者は「ん?」と放り出されるような一種独特の余韻があるのです。おまけに今回は未完の作とあっては、ゴールが見えず、またまた翻訳に手こずりそうです!
「誤解さまざま」は、またこのブログでご紹介くださるのでしょうか?それとも出版されるのでしょうか?
プロコフィエフの小説、興味津々です。
プロコフィエフが日本滞在中に書いた小説は、必ずやなんらかの形で発表したいと思っております。ただ、ひと筋縄ではいかない作品なのと、中心メンバーのロシア人研究者の方がたびたび帰国されるので、なかなか翻訳が進まないのが現状です。今しばらくお待ちくださいませ!