調子の悪いミシンを修理に出すべく専門のお店に行った。おじさんは『糸調子が悪いねぇ』とすぐ原因がわかったようだ。結婚前に祖母からもらったミシンはよくよく聞くと昭和50年代後半頃に売られた製品らしい。おじさんいわく当時17,8万円もした代物だそうだ。
修理はできるけれどまたどこか悪くなって修理となると金額がかさむのもたしか。だましだまし使ってた部分もあるので『場合によっては新しく買うことも考えている』というといくつかのミシンを見せてくれた。
使えるうちは買うことなんて考えなかったので知らないでいたら今のは本当に便利で機能も驚くほど充実している。もうねぇ正直言って直そうなんて気持ちはだんだん薄れてきた。その1つに私は完全に心を奪われてしまった。
『欲しいなぁ・・・』丸みを帯びてないごついところも気に入ったし自動糸きり、7枚歯なんてすごいよ。厚手もらくらくじゃん。ただかなり予算オーバー。でも何とかムリすれば買えなくもない。そのかわりかなり質素な生活をしなければならなそう。
実家の母に聞いてみることにした。電話口でいろいろ状況を話すと母がエライ興奮しているのがわかる。
『お店の人が言うように安いミシンは絶対買わないほうがいい!バッグを趣味で作っているんだからきちっとした多少値段が高くてもその気に入ったミシン買うほうがいいよ』とアドバイスされた。かくいう母も数年来ミシンのない不便な生活を送っている。ヒートアップしたのか最後には直線断ちに強い職業ミシンロックミシンの併用を勧められた。そんなに買えないって。
電話を切った後メールが来た。『おかあさんもミシン買おうかなと思っているので一緒に見にいきましょう』だって。一緒にみてもらえれば安心かなということで今度の日曜日再度お店に出向くことにした。私もうほとんど気持ちは固まってる。おかあさん、GOサインしてね。
手縫いでちくちく縫ってるfogのパッチバッグ。進みあんまり良くないです。