12月4日の夜。
赤坂駅から東京メトロ千代田線に乗って、日比谷へ向かう。
東京は夜の19時。
なんか、そんな歌が昔 ありましたね。
土曜日ということもあり、人 人 人・・・
有楽町駅から東京駅へ。
東京の夜を満喫し、ガラガラの新幹線で米原へ。
23時過ぎに帰宅した。
ところで、今回の旅のメイン
月並みな感想だが、本当に素晴らしい演奏だった。
生で聴くビッグバンドジャズは、やはりCDでは味わえない迫力がある。
昨年、角田健一ビッグバンド(以下ツノケンバンド)は、目出たく結成30周年を迎え
その記念コンサートを紀尾井ホールで4回開催予定だったが、コロナ禍で全て中止。
私は、そのうち2回分のチケットを確保していたが、全て払い戻し。12月に紀尾井ホールで
無観客コンサートが開催され、そのLIVE配信を見るしかなかった。
(無観客コンサートの一部は、現在 来年3月までの期間限定で、YouTubeで配信されている。)
私が、ビッグバンドジャズを聴くキッカケを作ってくれたのが
高橋達也と東京ユニオンだ。
有名なところでは、他にも原信夫とシャープス&フラッツ スマイリー小原とスカイライナーズなど
かつては多くのビッグバンドが存在していたが、概して 歌番組などで歌手の後ろで伴奏される
方々という認識だった。
そして私にとって当初、高橋達也と東京ユニオンは「スター誕生!」というオーディション番組で
伴奏を担当しているバンドのイメージしかなかった。
ところが、いつだったか NHK-FMの「セッション」というジャズLIVE番組に
高橋達也と東京ユニオンがゲストで出ると新聞のラテ欄で知り
「どんな演奏しはるんやろ・・」
と興味を持ち、始まる時間に合わせてラジオを、滅多に聴かないNHK-FMにチューニングした。
その日の東京ユニオンは、最新リリースされた「BEAUTIES」というLP曲を中心に
演奏していたが、その中で
「この曲いいなぁ」
と思ったのが
Fat Mama's Samba / 高橋達也&東京ユニオン
この曲をキッカケに、私は高橋達也と東京ユニオンのLPやCDを買って聴くようになった。
私は音楽の専門家では無いが、高橋達也と東京ユニオンは日本のビッグバンドで人気・実力共に
No.1だったと思う。
しかし、バンドリーダーの高橋達也氏が病に倒れ、バンド活動を断念。
高橋達也と東京ユニオンは、人気絶頂のまま
このライブを最後に解散した。
角田健一氏は、この高橋達也と東京ユニオンのメンバーであり、アレンジも担当されていた。
角田氏は
「ビッグバンドよ永遠に」
をモットーに、かつての東京ユニオンのメンバーを中心に、新しいバンドを30年前に
結成され、この日を迎えられたわけだ。
現在、東京ユニオンの元メンバーは、角田氏とバリトンサックスの丹羽康雄氏のお二人のみだが
かつて、宮間弘之とニューハードで活躍された川村裕司氏らのベテランに、新進気鋭の若手
プレイヤーらが加わり、東京ユニオンとはまた違った魅力を持つビッグバンドになった。
これからも末永く、日本のビッグバンド界を牽引していただきたいですね。
去年の今頃、誰もいない観客席に向かって演奏し、最後に手を振っておられた皆さんが、
今日は満員の観客の前で、にこやかに手を振っているのを見て、私も嬉しくなった。
本当に、苦しかったですよね・・
このまま、平穏な日々が続いて欲しいと思います。