こんばんは。
今年の冬は本当に雪がよく降る。
昨日も野洲から大津へ向かう途中、既に琵琶湖の西岸は雪雲に覆われていたが、帰る途中に
とうとうこちら側にも雪が降ってきた。
この分だと、また夜の間に積もるのではと、帰宅してからクルマのワイパーを立てておいたのだが、
幸い今回は積もることはなかった。
さすがにもう3月だ。
雪自体は、4月上旬にある氏神様の春祭りでも降る年があるが、もうこれまでのような積雪はないだろう。
現在は休職中でクルマ通勤もしていないので、今日滋賀ダイハツに電話を入れて、来週の14日にスノータイヤと
オイル交換の予約を入れた。
春祭りと言えば、今年の祭りも規模を縮小して、地区の代表のみが参加して執り行われると回覧があった。
本来なら、夜に大きな松明を燃やして五穀豊穣を祈るのだが、それも3年連続して中止が決まり
町では大松明を作る技術の伝承も危ぶまれる事態となっている。
昨日「松泉」でランチ中、こんな会話があった。
私が新蕎麦を塩で食べることを不思議がっていると、妻が
「通の人は、蕎麦に日本酒をかけて食べるんやてね」
「へぇー、蕎麦をあてに日本酒を呑む話は聞いたことあるけど、かけるのは知らなかったな」
スマホで調べてみると、俳優の勝新太郎が蕎麦に日本酒をかけて食べるのが好きだったと
書いてあったので、なるほど、そんな食べ方もあるのかと思いながら蕎麦を啜っていると、
今度はお袋が
「氏子さんがな、今年もお祭りは参加はしてもらえないけど、献酒は大歓迎やて言ってたわ」
「ほんなら、リカマン(リカーマウンテンという酒の安売り店)で日本酒を買ってこなアカンな」
「それがな、その氏子さん何て言うたと思う?」
「何を言ってきたん?」
「白○とか安い酒は要らんから「松の司」を持ってきてくれやて!」
「何でや? いつも○鶴やないか」
「高く買い取ってもらえんからやて。アホらしいから今年は持っていかんでええわ」
事情はこういう事らしい。
お祭りと言えば日本酒はつきもので、昔は祭りの参加者が世話役の家で酒を酌み交わし
夜通し大騒ぎしていたものだが、まだ未成年の子らに無理矢理酒を飲ます悪しき慣例
があり、その事を嫌って次第に祭りの参加者が減ってきた。
実は私もその一人だ。
最近は特に「あんなとこ行かんでいい」と祭りに参加させない家が増加して世代交代も進まず
以前から違法行為だが、ようやく酒の強要は禁止になった。
それに加えて、町に酒豪と呼ばれる人も居なくなり、呑んでもビールや焼酎派がほとんどのため
日本酒が捌けずに大量に余るようになった。
そこへコロナ禍だ。
という事で、今は献酒で集まった日本酒のほとんどを業者に引き取ってもらっているのだ。
それにしても、何を献酒しようがコッチの勝手だろうに、大歓迎と言ったその口で「松の司」を
持ってこいはダメだろう。
「松の司」が高値で引き取ってもらえるのは分かるけど。
おそらく滋賀の地酒で一番人気と思われる、近江八幡市の隣 蒲生郡竜王町にある酒蔵「松瀬酒造」の
「松の司」
私も一回だけだが呑んだことがある。
忘れもしない、まだ三菱ふそうの営業マンだった頃、ある造園屋さんにキャンターを納車した時に
親方さんが桐箱に入った「松の司」を取り出して振る舞ってくれた。
当時はまだ飲酒運転に寛容な時代だったが、それでも酒、特に日本酒が苦手な自分が呑めば
ヤバいのは分かっていたので、最初は辞退した。
しかし、売れないセールスマンがお客様から勧められた祝いの酒を、最後まで断る勇気もなく
結局、なみなみと注がれた枡酒を口に運んだ。
普段日本酒を呑まない私でも、「松の司」は辛口と以前から聞いて知ってはいたが
実際に口に含んで
「これが辛口というものか・・・」
甘ったるさが全く無い「キリッとした」呑み口が今でも印象に残っている。
もちろん車など運転できるわけもなく、陸送の人に運転してもらって帰り事務所でこっぴどく怒られた。
今、昔を思い出してよくよく考えてみれば、「松の司」なら売らずに氏子が呑むだろうね。
松瀬酒造
長くなるが、もう一軒の話。
大津から浜街道を通って帰る途中、妻が突然何かを思い出したようで
「ちょっと!寄って欲しい所があるんやけど」
「いきなり何や、どこ?」
「草津の志那中(しななか)にケーキ屋さんがあるんやけど、いつも駐車場がクルマで一杯やから
入られへんねん」
「志那中にケーキ屋なんかあったかなぁ」
「あ!あそこあそこ」
「思い出したよ、ここ前「不二家」のあった所やで」
全国チェーンのケーキ屋の跡に、個人経営のケーキ屋さんが出来たのか・・・
確かに駐車場は一杯だったが、運良く一台出て行ったので入ることが出来た。
中の写真も撮りたかったが、大入り満員なので断念。
不二家が潰れた場所で大健闘してる(笑)
野洲の家まで楽しみにしながら帰り、おやつタイムで初対面。
確かに、こういう感じのケーキは私が知ってる範囲では見かけないね。
食べてもあっさりとした甘さで大変美味しかった。
公式サイトを見たら、オーナーパティシエは優しそうな兄ちゃんで
ケーキにも表れている感じがする。
地元のフルーツを使ったお菓子と、誕生日ケーキの飾り付けに定評が
あるお店のようだ。
洋菓子工房 エス・ヴェール
皆さんの参考になれば幸いです。