昨日の日曜日は休みだったが、家で過ごしていた。
ブロガーさんの記事を見ていると
「断捨離」
に取り組まれている方が多い。
私も見習いたいと常々思っているが、実際はと言うと、
全く逆の方向に着々と向かっている。
ここのところYouTubeで、iPhoneを使った写真や動画の撮影技術や
撮影道具を紹介する動画を見まくっている。
きっかけは二つあって、一つは動画撮影中の風切音をどうやって低減するか。
もう一つは、電車やバスのLED表示を上手く撮影するにはどうしたらよいか。
私は今まで、写真でも動画でもマニュアルで撮影したことがないので
基本的な「絞り」という言葉の意味すらよく分かっていなかった。
LED表示を線が入らないよう(フリッカー現象というらしい)に撮影するには、
シャッタースピードを遅くすれば良いことはわかった。
私は、「FiLMiC Pro」という撮影アプリを購入して昨夕、実際に撮影してみた。
マニュアル撮影は難しいね。
ピントも合っていないが、何よりシャッタースピードが遅いと
光が入り過ぎて、白飛びする。
一般的なカメラなら、ここで「絞り」機能を使ってある程度
光の入り具合を調節するようだが、iPhoneのカメラには
「絞り」機能がない。
iPhoneのカメラは、ISO感度とシャッタースピードで自動的に
光の入り具合を調節する仕組みなので、レンズの前に
「NDフィルター」というサングラス的な物を付けないと
上手く撮影出来ないということも、今回良く分かった。
と言う事で、動画撮影用の道具が増える予定だ。
「沼」に入り込まないようにしないと・・
ところで・・
3日前程からお袋が、整理していた親父の洋服を近所の人に渡し始めた。
親父は、福島県から上京して青山辺りのテーラーで修業した後、
某百貨店に就職して定年まで勤め上げた「紳士服一筋」の人だった。
紳士服一筋だからと言う事もないだろうが、俗に言う
「着道楽」
な人だったので、日本毛織や御幸毛織の良い生地を使ってスーツを
新調しては、お袋から
「まだロクに着てないスーツがあるのに、なんで買うの！」
とよく怒られていた。
そんな親父は、私が着る服もほとんど買ってくれた。
前述のように、肥満児だったので既成の服が無かったこともあるだろう。
私のカラダを採寸しては、大人が着るような服を買ってきて
「これは上等なんだぞー」
と私に着せてはニコニコしていた。
そんな親父が去年のある日
「ちょっと頼みがあるんやけどなぁ」
と言うので
「どうしたんや？」
と聞くと
「服を買って欲しいんや」
こんな事は初めてだったので驚いた。
この頃の親父は、もうだいぶカラダも弱っていたので、外に出る機会もないからと
お袋はジャージのような服しか親父に買わなかったのだが、それでも月に何回かは
近江八幡市営のバスに乗って通院していた。
私が車で送ると言っても
「これがいい気分転換になるんや」
と言って聞かないので、親父がどうしてもシンドイ時だけ送迎した。
雨の日も風の日も、そして雪の日も、近江八幡から高槻まで電車通勤
していたからね。
なんとなく親父の気持ちも分かるのだが、そうなれば、道中着る服も
本来「着道楽」な親父には確かに大切なことだ。
「どんな服がいいの？」
「これからの季節なら、デニムの羽織るやつが良いな」
と言うので、通院の帰りにライトオンに寄って、親父に好きな服を
選んでもらったのが、これだ。
「本当にいいのか？」
と親父が言うので
「いつも買ってもらってたし、たまには俺が買っても良いやろ」
親父は何も言わなかったが、多分喜んでくれていたと思う。
親父の着ていたスーツは生地が良いので、近所の人は皆さん喜んで
持って帰られる。
お袋も、どちらかと言うと親父の「着道楽」に悩まされていたほう
なので、クローゼットがスッキリしてサバサバしている。
家でも「断捨離」が進んでいたんだね。
但し、必要な物まで捨てて後悔する人もいるらしい。
私は、お袋が何の躊躇も無く服を処分するのを見て、慌てて
これを救出した。
「M」サイズだから私が着ることは不可能だし、服としては
誰かに着てもらった方が遥かに有益なことだろう。
しかし、これは私にとって大切なものだ。
「断捨離」は、私には難しいなと思う。
それでは、夜勤に行ってきます。
