新星空の友

光害の空でポン・ブルックス彗星(12P)を撮影しました(写真追加有)

 自宅近郊の光害の空でポン・ブルックス彗星(12P)を撮影しました。
 3月27日夕方、晴れ。車で自宅近郊の高台へ行って12P彗星を撮影しました。
 「カノープスの見える丘」です。自宅からは彗星高度が低くて撮影できませんので、一度自宅近郊で撮影することにしました。
 夕食を早めに済ませ、18時過ぎに現地へ向かいました。
 現地へ着いても、まだ北極星は肉眼で見えません。
 ポーラメーターをε-130D望遠鏡へ取り付けて大体の北極星方向を合わせました。
 次に赤道儀の極軸望遠鏡を覗いて北極星を見つけて極軸合わせしました。この方法で薄明の空でも極軸合わせ完了です。
 薄明中の19時前、彗星導入の基準星に木星を使って目的星を導入しました。
 一発導入できました。試写してカメラモニターをチェックしますと、彗星が写っていました。
 彗星を写野内センタリングして、薄明終了前から連写撮影しました。
 露出を3通り変更して多めに撮影しました。
 また、35mm広角レンズで木星と一緒に固定撮影も実施しました。

 翌日(3/28)、仕事から帰宅してソフト現像処理しました。
 尾が少しでも多く写るようメトカーフコンポジット(彗星基準のコンポジット)し、更に3通り露出のものをもう一度メトカーフコンポジット処理しました。
 この処理方法は初めて行いました。露出3通り写真でもメトカーフコンポジットできることが判りました。
 尾も通常のメトカーフコンポジットよりもよく写っているみたいです。
 彗星光度はステライメージ9ソフトで自動測定しました。結果は5.8±0.2等です。予報光度4.7等よりも約1等暗く出ました。(空が光害で明るいからでしょうか)

 撮影した写真2コマを添付します。(3/29夜、写真②追加しました)

 光害の自宅近郊では12P彗星の尾はあまり写りません。
 記録撮影とします。
 尚、本日(3/28)朝は、うぐいすが上手に「ホーホケキョ」ときれいな声で鳴いていました。春本番です。
 
①光害の中のポン・ブルックス彗星(12P)

2024年3月27日19時07分43秒~13分46秒
露出(4秒+3.2秒)×31コマ+2.5秒×30コマ
ε-130D F3.3 LPR-Nフィルタ- メトカーフコンポジット
トリミング ISO1600 自宅近郊 気温14℃
※上が北

②木星とポン・ブルックス彗星(12P)

2024年3月27日19時21分03秒~22分58秒 露出(1.6秒+2秒)×6コマ+1.3秒×5コマ
35㎜ F2.8(絞り3.5) 固定撮影 トリミング ISO800 自宅近郊 気温14℃




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