２０ｃｍドブソニアン望遠鏡で木星・土星の最接近前日を撮影しました。
12月20日晴れ時々曇り。木星と土星が最接近する前日の写真を撮影することにしました。
昨日（12/19）の夕方も観察に挑戦しましたが、雲が出て観察できませんでした。
本日（12/20）も明るい時間帯（17時前）から自宅庭へドブソニアン望遠鏡を準備して木星が見えるのを待ちました。そして、薄明の低空に木星が見えました。望遠鏡のファインダーを使って木星を導入しました。
×４８倍でアイピース（接眼レンズ）を覗きますと、本当に木星と土星が同じ視野に観察できました。木星の縞模様・ガリレオ衛星・土星の環が眼視観察で一緒に観察できました。
この体験は初めてです。木星と土星の角距離は角度にして0.19度（11.3分）です。明日（12/21）の最接近では角距離0.11度（6.7分）です。
これほどまでの木星・土星の最接近は約８００年ぶりだそうです。非常に珍しい現象です。実際に自分の眼で観察できて良かったです。
撮影は低空のため、木や屋根に隠れる前の限られた時間で連写撮影しました。
カメラモニターで写真をチェックしますと、土星の衛星タイタン（光度8.3等）も写っていました。
撮影した写真３コマを添付します。（12/21写真③追加）
月（月齢5.4）も撮影しましたので、木星・土星の角距離と視直径比較できる写真にしました。（12/21追記）
①木星・土星の最接近前日
2020年12月20日17時24分10秒～12秒 露出0.3秒×5ｺﾏ
20ｃｍﾄﾞﾌﾞｿﾆｱﾝ望遠鏡 f1200㎜ 直接焦点撮影 ﾄﾘﾐﾝｸﾞ ISO400 自宅 気温4℃
②木星と土星（環の見える土星）
2020年12月20日17時18分19秒 露出1/80秒×4ｺﾏ
20ｃｍﾄﾞﾌﾞｿﾆｱﾝ望遠鏡 f1200㎜ 直接焦点撮影 ﾄﾘﾐﾝｸﾞ ISO400 自宅
③月（月齢5.4）と木星・土星の角距離・視直径比較
月：2020年12月20日17時30分47秒
露出1/200秒×6ｺﾏ ※月齢は標準時正午
木星・土星：2020年12月20日17時18分19秒
露出1/80秒×4ｺﾏ
20ｃｍﾄﾞﾌﾞｿﾆｱﾝ望遠鏡 f1200㎜ 直接焦点撮影
ﾓｻﾞｲｸ合成 ﾄﾘﾐﾝｸﾞ ISO400 自宅
