昨年(2020年)の火星の写真をソフト現像処理し直して載せました。
(専門的な内容で申し訳ありません)
1月8日晴れ。昨年の天文ガイドの本(12冊)を片付けすることにして、他の古い天文ガイドの本を必要最小限に処分することにしました。(古本の置き場所に困りますから)
どうしても残しておきたい本を選別中に「惑星撮影ガイド(2016年10月号)」の記事をみつけました。記事に目を通しますと、火星の画像復元処理(最大エントロピー法)の使い方が載っていました。
記事では画像復元処理の「PSF」と「ノイズ」のパラメータ値が私の常用値とかなり異なっていました。
そこで、記事のパラメータ値を使って火星の写真をソフト現像処理し直してみました。
その結果、火星の写真の濃淡がハッキリしました。火星の地形模様は少しボケが増えましたが、全体に滑らかな像になりました。
結果的に天文ガイドの記事のパラメータの方が全体的にきれいな火星像になることが判りました。
少し古い本の記事でも役立ちました。古本を処分する前に記事内容をチェックして良かったです。
ソフト現像処理し直した写真と以前の写真2コマを添付します。
写真①と②を見比べて下さい。
写真は火星の準大接近後の大シルチスです。
①火星(ソフト現像処理し直し後)
2020年10月18日19時30分~37分
露出1.2ms×500/1000フレーム×20コマ
20cmドブソニアン望遠鏡 f1200㎜ ×2倍バローレンズ
ASI290MC IR/UVカットフィルター GAIN300 動画撮影
RegiStax6+ステライメージ8(画像復元有)+フォトショップ処理
トリミング自宅 気温13℃ ※キャプチャエリア480×274、下が北
②火星(ソフト現像処理し直し前)
RegiStax6+ステライメージ8(画像復元無)+フォトショップ処理
他データは①と同じ